【緋彩の瞳】 2014年11月

緋彩の瞳

2014年11月の更新履歴

2014年10月2014年12月

みちる×レイ小説] 愛狂 (R18)

 概要: 「……もぅ…だめ…」何度目かの快楽の海に沈んだみちるは、視界が霞んで緩やかに眩暈のようなものを覚えた。誘ったのは自分からだったけれど、いつのまにか組敷かれていた。彼女の乳房に触れる隙も、鳴く声を聞くこともできずに、一方的に愛され続けて体力を削られてしまう。「気持ちよかった?」「……意地悪ね」「誘ったのはそっちでしょ」「……私がしたかったのに」果てた身体の上に乗って、指にみちるの髪を絡めながら余裕の笑みを見...

美奈子×レイ小説] 1111

 概要: りありさんちの可愛いレイちゃんwithポッキーで思いつきました。部屋にポッキーの箱が置いてある。何だろう……自分の部屋だけど、レイ自身はこういうものを買って食べることはしない。だから、誰かが忘れたか、置いたのか。誰かと言ってもこの場合は1人しかいないけれど。美奈がうちに来たのは、昨日。でも朝にはなかった。今、遊びに来ているのだろうか。部屋にはいない。「……ま、いっか」神社の手伝いの合間、少しだけ部屋で休も...

ポイ捨て小説] ある恋と愛の物語 END

 概要: レイは1週間ほど学校を休んで身体を休めることにした。夜はまこちゃんがご飯を作ってくれて、朝昼はみちるさんやはるかさん、亜美ちゃんが神社にお弁当を作って持ってきてくれた。美奈は補習中に学校をさぼったために、さらに補習プラス追試を受けさせられていて、学校で白目を剥いているらしい。普段の行いが物を言うから、同情はしない。レイが元気を取り戻して学校に行き始めた頃、補習と追試期間を終えた美奈と、とある場所で...

ポイ捨て小説] ある恋と愛の物語 27

 概要: 「あったかい。………生きてる………」目を開けると、光が亜麻色の髪を照らしている。レイは美奈子の身体の上に重なったまま寝ていたらしい。「……重いんだけどさ」美奈はレイの頭を撫でてくれていたみたい。いつからそうしてくれていたのかはわからない。でも、本当にぐっすり眠ってしまっていたのは確かだ。「ん……ちゃんと生きてるんだからいいでしょ」「まぁね。よっと…」レイの身体をベッドにそっと下ろして、美奈は起き上がり伸びを...

ポイ捨て小説] ある恋と愛の物語 26(R18)

 概要: 「愛してる。ずっと、レイちゃんを愛してる」「…………私を美奈のものにして」絡み合う舌、シャツを引っ張り脱がされながら、レイも美奈子のシャツを脱がせた。どんな動きも苦痛を感じない。甘美な想いだけが胸を焦がし、美奈の素肌に縋っていたいと想う。「……赤くない……レイちゃん、赤くない。消えていってる」「身体が軽いの。本当に、息さえ辛かったのに。身体にこびり付いていた呪いが、解けていく感じがするの」首筋を愛でられ、...

ポイ捨て小説] ある恋と愛の物語 25

 概要: 「みちるさん、私を抱いてください」レイはしっかりと、力を振り絞って“彼女”に言った。見つめ合う瞳から、キラキラと雫がこぼれ落ちて行く。「………………レイ…………」苦しそうな吐息痛そうな涙ウェーヴを描く髪がレイの黒髪に重なり、さらりと鳴く彼女の頬を伝う涙がレイの雫に重なってゆく悲しいと想う気持ちはレイを愛してくれているからでしょう?ずっとずっとレイを導いてくれていた、その光「………お願いです。私を抱いてください。...

ポイ捨て小説] ある恋と愛の物語 24

 概要: 「……美奈に……頼ま、れた?」「何を言うの?あの子が私に気づかせてくれたのよ。本当は愛していたことを。あなたも、私を好きでいてくれていた。そのことはずっと前から気付いていたわ。でも、自分の気持ちが分からなくて。……あなたを失うかもしれないと思った時、やっと気がついたの。レイ、あなたのことを愛していると」赤く視界を遮る雫が、次から次に溢れた。腕をあげる力も失くし拭うこともできずに、零れて瞼の脇から落ちて行...

ポイ捨て小説] ある恋と愛の物語 23

 概要: 意識のないレイちゃんを背負い、みちるさんの別荘にたどり着くと、人の気配はすでになかった。車もない。主寝室へと運び、身体についている砂を軽く払い落して、ベッドに寝かせた。ひんやりとした身体。赤く染められた両手両足。さっきよりもはっきりと顔を覆い尽くす嘆きの赤い呪い。もう一度、自分に問いかける。だけど、さっきと答えは違わない。美奈子はレイちゃんを助けなければならない。愛してる深く、何も恐れるものもない...

ポイ捨て小説] ある恋と愛の物語 22

 概要: みちるさんの鏡で聞いた波音を左耳で感じながら、美奈子はみちるさんの姿で、砂に音を鳴らし歩いた。記憶では、100メートルの幅もない、小さなプライベートビーチのはずだ。ペンライトだけでは足りず、腕の通信機を光らせて歩く。「…………レイ………」ライトが白いシャツのようなものを照らした。横たわる人の姿が見えて、駆け寄ってその身体を抱きあげた。「レイ…レイ!レイ!!」暗闇の中で、美奈子が愛する人は顔の半分は白く、もう...

ポイ捨て小説] ある恋と愛の物語 21

 概要: 「この階段を下ればレイのいるところへ行けるわ。ライトを持って行きなさい。レイはずっと、場所を移動していないわ」みちるさんは助手席から立ち上がり、席を倒して美奈子を外に出した。だけど、行くべきは美奈子ではないのだ。「みちるさん、命令よ。……火野レイを救いなさい」レイちゃんを助けるためなら、喜んで悪にでもなろう。どんな罪をかぶっても痛くはない。もっともっと、彼女を早くに助けるべきだった。疑いながらも信じ...

ポイ捨て小説] ある恋と愛の物語 ⑳

 概要: 陽が落ちて、外は暗闇になる。このままではレイちゃんを見殺しにしてしまう気がしてならない。握りしめた携帯電話で、着信履歴から電話をかけてみた。音は鳴っているが何度も機械音が繰り返されている。レイちゃんは携帯電話を手放している。あの電話を最後にして、携帯電話を誰かに預けるか捨てるかして、どこかに消えたのではないか。美奈子が裏をかいてどこまででも追跡しようとしていることくらい、レイちゃんは考えるだろう。...

ポイ捨て小説] ある恋と愛の物語 ⑲

 概要: 「あれ?携帯電話からだわ」もし、レイちゃんが呪いにかかったままだとしたら、今晩が最後だ。美奈子は亜美ちゃんと指令室でレイちゃんからの電話を待っていた。本当はこんなことはしたくない。昨日の夜、レイちゃんは確かに別荘地にいて、そして美奈子が夜遅くに行ったことも気づいているようだった。そのことに腹を立てているのかもしれない。心配するな、と言いたいのか、しつこい美奈子に怒っているのか。それでも、ちゃんと時...

ポイ捨て小説] ある恋と愛の物語 ⑱

 概要: 木曜日になって、レイはここから場所を変えることにしている。おばさまは東京に戻り、レイは別の場所へ行くことにしている。携帯電話が繋がる場所にいられるから、美奈には携帯からかけるつもりだ。その後、携帯電話は東京のパパの実家に送ることにしている。ハイヤーで東京に戻り、そこから電車に乗り換えて、死に場所も決めてある。砂浜のある、海辺が良い。砂になった身体を波と風がさらってくれて、砂にまぎれて分かりもしない...

ポイ捨て小説] ある恋と愛の物語 ⑰

 概要: のどかだ。東京とは違って静かで、眩しいほどの家の光などもほとんどない。おばさまの陶芸につきあいながら、レイはほとんどを部屋で過ごしていた。身体を覆う赤い罪は、確実にレイを責め立てて行き、死へと追い詰めて行く。だけど、それをもう、痛みとしてとらえることをやめた。受け入れてしまえば痛いと嘆くこともない。おばさまもパパに似ていて、基本的には無口な人だ。仲はいいけれど、お互いに干渉し合わないから、そう言う...

ポイ捨て小説] ある恋と愛の物語 ⑯

 概要: 心地いい音色を魂が忘れないように、レイは目を閉じて静かに耳を傾けた。この想いは恋であり、愛ではない。純平さんに言ったように口に出して伝えればいい、なんていう想いなのだろうか。他人のことならわかるのに、自分のことは何も分からない。優しい人だから、みちるさんは驚きながらも微笑んでくれるだろう。レイはそれだけで満足してしまいそうだ。みちるさんを想う気持ちは、みちるさんに抱かれたいだとか、みちるさんの素肌...

ポイ捨て小説] ある恋と愛の物語 ⑮

 概要: 今日は1人にしてほしいとお願いをすると、許してくれないかもしれないと思っていたが、レイが立てないでいる疲れをくみ取ってくれたのだろう、背負って神社まで送ってくれた。何度もこうやって背負ってくれて、苦痛ひとつ表情に出さずに淡々と坂道を登る。その背中にしがみついた。死んでしまえば、美奈はきっと自分を責めて嘆き、泣き叫ぶに違いない。呪いで死んだと思わせないようにするためには、どうすればいいのだろうか。身...

ポイ捨て小説] ある恋と愛の物語 ⑭

 概要: 『私に言った言葉を君にも言おう。愛していると声に出せばいい、と。そして呪いを解いてくれたまえ。スズを………スズを助けてやってほしい』スズなんてどうでもいい。かろうじてその言葉を言わないように、口に手を当てて言葉を飲み込んだ。怒りと絶望は底のない砂地獄にレイを押しやろうとしている。頭を押さえつけて砂の中に身体をうずめて、消し去ろうとしている。「………あの人に……」みちるさんを巻き込みたくはない。レイの一方的...

ポイ捨て小説] ある恋と愛の物語 ⑬

 概要: 「……純平さん」見つけた。黒い服に身をまとった眼帯を付けた男の人が、まっすぐにレイを見つめている。その人はスズのように薄くほのかに見えるのではなく、はっきりとその姿かたちを確認することができた。レイと会った被害者が占い師に会ったと言っていたが、彼なのだろう。そして、霊感がなくても、呪いを受けたものは彼をはっきりと見ることができるのかもしれない。『純潔の少女……君を待っていた』「あなたが、この呪いを私に...

ポイ捨て小説] ある恋と愛の物語 ⑫

 概要: 『当時の街灯の数、スズの待ち合わせ可能な時間帯と、人通りの少ない時間帯、道幅、誰にもわからない場所、全て考えて今の地図と重ねてみると、考えられる場所はひとつあるの』気を失っているレイちゃんは、しばらく目を覚ましそうになかった。美奈子は休み時間を狙って亜美ちゃんに調査を急かし、星印を付けられた地図を送り返してもらった。「ありがとう。夜になって行ってみるわ」『夜とは限らないわ。スズの学校が終わった放課...

ポイ捨て小説] ある恋と愛の物語 ⑪

 概要: 指令室に入ると、レイは視界がぐらついた。美奈が咄嗟に身体を支えてくれたから、倒れて顔面強打は免れた。「……ごめん」「少し休もっか。朝食買ってくる」美奈はレイの背中をそっと撫で、それからゆっくりとソファーに寝かせてくれた。「私の鞄から、財布持って行って」「うん」また、学校には行けないだろう。なるべく出席しておきたいが、少し寝て身体が動きそうなら、夜は純平を探しに行きたいから、体力を残していたい。明後日...

ポイ捨て小説] ある恋と愛の物語 ⑩

 概要: 「………亜美ちゃん」今宵は新月だ。赤く染まる手は夜ごと範囲を広めて、肘まで広がっている。美奈と一緒にスズに何度か会いに行ったが、会えなかった。今日また2人で探しに行こうという約束をしている。そして占い師と名乗ったであろう純平さんも、なかなか見つけきれない。「調子、どうかなって思って」「うん。まぁ、少しずつね」学校から神社に戻り、夜遅くを待ってから行動しようという約束をしていた。終電が終わって人がいなく...

ポイ捨て小説] ある恋と愛の物語 ⑨

 概要: 「……昼ドラみたいな事件ね」男性焼死体と、消えた花嫁。そして、花嫁の実家に送られた、無理心中したという内容の手紙。遺体のない殺人事件は、スズの若さや美しさに比べ、醜い姿の夫が嫁に拒まれてカッとなって殺したとか、嫌われたから殺したとか、そういう方向で纏められていた。純平がスズを殺したというが、遺体が見当たらず、殺人事件と失踪事件、二つの線で捜査は進んでいたが、結局スズの行方は分からず、純平がスズを殺し...

ポイ捨て小説] ある恋と愛の物語 ⑧

 概要: 『美奈』「起きたのね。調子はどう?」お昼休みが始まるチャイムが鳴ってから5分も経っていない。携帯電話にレイちゃんから電話がかかってきた。『今は大丈夫』「亜美ちゃん、学校に来てないけど」きっと、学校に間に合う時間帯にはレイちゃんはまだ眠っていたのだろう。亜美ちゃんはレイちゃんを置いて学校に行けなかったのだ。ある程度放っておいてもいいと考えていた美奈子とは違う。それが優しいからとか、優しくないとか、そ...

ポイ捨て小説] ある恋と愛の物語 ⑦

 概要: 眩しいと感じて目を開けると、見慣れた天井だった。身体の何かがおかしいと感じたその一瞬で、意識を失った。自分ではそれをどうすることもできなかった。「レイちゃん」「………亜美ちゃん」「よかった。気分はどう?」「………よく、わからない」人工ではない光の差し込む部屋。倒れたのは夕方だから、結構時間が経ってしまっているようだ。「ごめん…今…何時?」「えっと、朝の7時半を過ぎたところよ」今日は何曜日だろうか。平日じゃ...

ポイ捨て小説] ある恋と愛の物語 ⑥

 概要: 亜美ちゃんが言うには、レイちゃんの身体はひどく疲れているらしい。だけど体調自体に異常は見当たらないと言うことだった。美奈子はレイちゃんを背負って神社へと送り届けることにした。「私が泊まって看病するわ。一度着替えを取りに帰るから、その間はお願いね」「いや、私が見ておくからいいわよ。もう夕食の時間だから、亜美ちゃんは帰って」意識を取り戻して、問題がないと言うのなら1人にさせて帰ろうと思ったが、亜美ちゃ...

ポイ捨て小説] ある恋と愛の物語 ⑤

 概要: 「隠し事は全て吐き出しなさい」美奈子ちゃんは厳しい口調のまま、突っ伏しているレイちゃんの制服の襟もとを掴んで起き上がらせた。「美奈子ちゃん、かわいそうだわ」「……亜美ちゃん、いいわ」乱暴に起こされたレイちゃんは抗議する亜美を制して、それから美奈子ちゃんの手を払って乱れた胸のリボンを整えた。「美奈には話してもいい。だけど、条件があるわ」「3人だけの秘密にしろっていうことでしょう?」「条件を飲めないと言...

ポイ捨て小説] ある恋と愛の物語 ④

 概要: 「レイ」なかなか眠れない日が続き、フラフラになりながらパーラーの階段を上ろうとしていると、美奈の声が背後から聞こえてきた。立ち止まり、振りかえる。その瞳はいつもの可愛げのある女の子とは違い、ヴィーナスのものだ。レイを捕らえて離さない、強く眩しい光を携えた瞳。「……何?」「招集をかけたわ。上じゃなくて地下よ。気づかなかった?」通信機が鳴っていたことに気がつかなかった。朝一番にうさぎとほたる以外の全員に...

ポイ捨て小説] ある恋と愛の物語 ③

 概要: 「美奈子ちゃんが警視庁の総監からもらった情報で、まだ極秘らしいんだけど。新宿のある場所で洋服や靴、鞄といったものが不自然に放置されているという事件があったの」亜美ちゃんはパソコンで極秘と書かれている写真をクリックして、レイに見せてくれた。「………まるで、着ていた人間の本体だけが抜け落ちたみたいね」バラバラに散らばって放置されていたのではなく、それらを身に着けていた人間だけが抜け出たような不自然なもの...

ポイ捨て小説] ある恋と愛の物語 ②

 概要: 「レイちゃん?」壁伝いに自室に戻り服を着替えていると、裏庭から亜美ちゃんの声がした。嘔吐をして気がめいっていて、連絡を入れるタイミングをすっかり逃したままだったと、今、思いだした。「亜美ちゃん」「……レイちゃん」部屋の襖をあけると少し息を切らした亜美ちゃんが、レイの顔を見て驚いた表情を見せる。「どうしたの、レイちゃん」「ごめんなさい。相談したいことがあったんだけど……とりあえず、座って」レイはシャツの...

ポイ捨て小説] ある恋と愛の物語 ①

 概要: 「みちるさん、私を抱いてください」この身体が砂の城のように消えゆくのをその清らかで優しい瞳で見送られるのなら死んでもいいそう思ってた「純潔の呪い?」目の前の女性は今にも死にそうな顔だった。死相が見えているから、多分そんなに長生きはしないだろう。そんなことを考えながらも、別にこの見知らぬ人が死ぬことを仕方がないことだと、切り捨てたいわけじゃない。もし、レイが何かをして助かることができるのであれば、そ...
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