【緋彩の瞳】 2015年04月

緋彩の瞳

2015年04月の更新履歴

2015年03月2015年05月

その他・小説] チャレンジ140 まとめ⑦

 概要: 「もし天国に1つだけ持って行けるとしたら、何持って行く?」「無人島じゃないの?」「天国」「美奈子は?」「何だろ、マイクかなぁ」きっと天国もキャーキャーうるさいだろう。「レイは?」「別に何も」「え?何も持って行かないの?」「だって……一緒でしょ?」「……そうね」私はあなたがいれば、それでいいと思うのだけれどあなたは私がいなくても、変わらずに生きて行けるのでしょうその瞳に映らなくても、それでいいと思うだけ...

その他・小説] チャレンジ140 まとめ⑥

 概要: 「何、ハル」『いつも通り、ただ声を聞きたいだけだよ』「それだけ?」『16歳の最後のレイの声だ』「あぁ、そう言うキザな言葉を言いたかったのね」 『でも、レイも僕のキザな言葉を聞きたかったんだろ?』 「っていうか」『何?』「会いに来ないの?」『……待ってろ』「レイちゃんの誕生日のことなんだけど」「半年先よ?」「えぇ、今から予約をしておこうかなって」「予約?」「レイちゃんのスケジュール」「大丈夫、亜美ちゃんと...

その他・小説] チャレンジ140 まとめ⑤

 概要: 膝をついて呆然としているその先に、彼女の愛した人の亡骸「ヴィナ」血溜まりを映す瞳は、生きる意味を失い何を想っていの「ヴィナ」「……これ、夢、よね?」「そうだといいわね」終焉の嘆きが彼女の耳に届く前に、彼女の命が終わればいいと希う「夢よ、…ヴィナ」だから、目を閉じて「美奈、眠いの?」「ん~……うん」「ベッドで寝てよ」「やだ、レイちゃんまだ起きてるでしょ」「そうだけど」「じゃ、ここにいる」本のページを捲る...

美奈子×レイ小説] さりげなく

 概要: 「綺麗なツツジだよね」「……え?」「ほら、綺麗じゃない?」腕を引っ張られて、レイはどこを見ていたのだろうかと、ふと思う。隣の美奈が指さす道路脇には、綺麗なツツジが咲き乱れて、はち切れんばかりにその彩を主張していた。真っ白や、濃い目のピンク、赤に近いピンク、薄紅、白とピンクの混じったようなもの。「本当ね」昨日だってこの道を通った。一昨日だって通った。いや、ほとんどこの道は毎日通っている。その満開のすぐ...

みちる×レイ小説] 恋をしている。 END

 概要: いつも、思い描いて携帯電話を握りしめては、ここで止めてしまっている。時間は16時を過ぎた頃。みちるさんからレイへの電話は20時を回ってからだが多い。その日その日で時間は違うけれど、夕方はあまりない。きっと、だからお仕事が終わっていない時間なのだろう。レッスンも受けているって言っていたから、忙しいことには間違いない。GWにもいくつかイベント出演があるって聞いている。みちるさんが電話に出られない理由を心の中...

みちる×レイ小説] 恋をしている。 ①

 概要: 繋いだ指の隙間の空気互いの袖がこすれ合う音ヒールを履いた彼女の歩幅に合わせる律動ふわりと風を受けて舞う毛先の波好きという想いの言の葉は日ごと萌ゆる日曜日。みちるさんのお仕事が終わったあと、待ち合わせをして外で食事をして、日付が変わる前に神社に帰った。また学校が始まり、みちるさんも週末まではずっと、予定が埋まっている。会えないわけじゃない会いたいと言う気持ちがないはずもないだけど、じゃぁ次は金曜日の...

みちる×レイ小説] 17th April

 概要: 16日の夜は16歳最後の夜を一緒に過ごして、身体中に唇を押し当て、花を色濃く咲かせておいた。みちるに抱かれるレイの声や雫が、みちるの未来を鮮やかにさせて、生きているという言いようもない柔らかな痛みを感じ、ただ、愛しいと思った。ヨロヨロと学校に行くレイの背中を、ちょっとやり過ぎたかしらなんて思い見送り、みちるも少しふらついた足で、仕事場に向かった。急に眠気が襲わないように、ブラックコーヒーを飲みながら打...

美奈子×レイ小説] あなたのリズムで

 概要: この距離が好きこの空間が好きこんな風に思える自分も、ちょっと好きそんな風に美奈子は思う「じゃぁね」「バイバイ。亜美ちゃん、まこちゃん」クラウンを出たところで2人と別れた美奈子は、手を振って振り返ったレイちゃんを待って、並んでから歩幅を合わせた。「レイちゃん、この前行った映画、パート2の公開が明後日からよ」「そう。初日は込むわ。出来れば落ち着いて見たいわよね。サスペンスだし」鞄から手帳を取り出して、...

みちる×レイ小説] 恋試し END

 概要: 拉致されるようにここに連れてこられて、神社の防犯カメラから相手を割り出して、最終的に、どうしてみちるがこんな風に攻められなければならないのか、よくわからないけれど。「あなたたちは……私に何をさせたいの?」へたくそな関西弁でビビらそうとする美奈子。「そんなこともわからないの?みちるさんはあの無限学園の生徒でしょう?偏差値も高いはずなのに」メガネの奥で怖いにらみを利かせている亜美。「私たちのレイちゃんを...

みちる×レイ小説] 恋試し ④

 概要: ………………………「とりあえず、ボコボコにしたら、あとでややこしくなる人間?」まこちゃんが作った拳を致し方なくおろした。内密にそんなことをしたらしたで、代議士の秘書が何者かに襲われたなんて、ニュースになりかねない。「ちょっとあなたたち、レイが誰かを好きっていう情報を持っていないの?」「そりゃ、日常的に会っている誰かを好きだったら、私たちだってわかるわよ。でも、きっとそうじゃないと思う」レイちゃんの日常の行...

みちる×レイ小説] 恋試し ③

 概要: 「あれ?みちるさん。レイちゃんのところじゃなかったの?」「………まこと」上ってきた勢いも消えて、トボトボと坂を下り、イソイソと花を買ったお店を横切ろうとすると、花屋から苗木を抱えたまことと鉢合わせた。「何?なんでそんな暗い顔してんのさ?」「………あの子が恋人からカサブランカを受け取っているところを、見てしまったのよ」「は?」「あなたたちは、焚き付けて遊んでいるのでしょうけれど、恋人がいるのなら、どうして...

みちる×レイ小説] 恋試し ②

 概要: 「……ダメでしょう、からかっちゃ」美奈子はお金を握りしめている亜美ちゃんに、とても冷たい視線を浴びせられた。「いや、それは亜美ちゃんでしょ。何、“男の人”って。パパじゃん」「あぁいう言い方のほうが、より、効果的だわ」「思いっきり落ち込んでたじゃない。適度にからかうくらいがちょうどいいって」それにしても、わかりやす過ぎて楽しい。レイちゃん情報では、ピクニック前後も特に2人で何かしているとかは、まだ、ない...

みちる×レイ小説] 恋試し ①

 概要: TA女学院の火野レイみちるの好きな人メールアドレスも知っている。電話番号だって知っている。デートだってしたし、その他大勢もいたけれど、一緒にピクニックにも行った。”また、電話するわ“とか“じゃぁ、またね”って言ってくれるけれど、ピクニックから1週間、それは全くない。いえ、でも、たったの1週間。勝手に思い悩んでいるだけだって、一生懸命心に言い聞かせている。「あ、みちるさん」なかなか時間が取れなくて、久しぶり...

美奈子×レイ小説] Bright Red (R18)

 概要: 「レイちゃん」蒲団を2組敷くことを、無駄なことだと思い知らされたのはどれくらい前だろう。「……ねぇ、レイちゃん」「ん?」必ず背中を向けて眠る。それはもう、癖。美奈と向かい合って眠りに就くということに、2年経ってもまだ、馴れたりしない。名前を呼ばれて、必要を与えられない限り。肩を引き寄せられて、背中にジワリと感じる美奈の体温。当たり前のようにその右腕はレイの腰に回されて、許可なんて求めずにシャツの中に侵...

その他・小説] チャレンジ140 まとめ④

 概要: 「美奈」 「何?」 「好きよ」 「……ひぃ!!な、な何事?!」 仲間全員がいるというのに。真顔でじっと見つめられて、いきなり呟かれた言葉。慌てて美奈子はその額に手を置いた。 「大変、すごい熱だわ!」 「……可愛そうな美奈子。好きって言われて恐怖するなんて」 「笑いごとじゃない」その姿を見た瞬間、胸に激しい痛みが襲った。 ”愛野美奈子”は、この胸に刺さる矢がはるか幾億年も昔から放たれたものであるのに、まるで今、受...

その他・小説] チャレンジ140 まとめ③

 概要: 「じゃぁ、明日9時にね」 『わかった』 待ち合わせ場所を言わなかった レイちゃんはわかったって返事したけどいいのかな 「おはよう、レイちゃん」 「おはよう、美奈」 「待ち合わせ場所、言わなかったのに」 「あぁ。あんたはきっとここを指定するって思ったから」 私のこと、好きでしょ?「水野先生、私、レイちゃんのことを考えると胸が痛くて、でも痛いのに笑いがこみあげてくるんです」 「美奈子ちゃんにとっては、普通のこと...

美奈子×レイ小説] ウソツキ恋詩 END

 概要: 嫌でも、知る羽目になるそれを望む魂と抗うべきだという冷めた感情がまた、剣で刺したような痛みを身体に与える嫌ではない感情「………よくわからないから、取りあえず、謝りたいのなら、すべて私が思い出した後にしてくれる?今、何かを許すっていう感情を持ちえていないもの」「そう?そうね、うん、そうよね」でも、何かを許すとか許さないっていう感情よりもハラハラと涙が溢れてしまうのではないかなぜか、そう思えた泣くだなん...

美奈子×レイ小説] ウソツキ恋詩 ③

 概要: 「あなたは……プリンセスは……」プリンセスと言ったとき、彼女の瞳がレイを捉えた。「愛野美奈子だって何度も言ったんだから、いい加減に名前で呼んだら?」「……美奈子、さん?」プリンセスという立場の人を、どんな風に呼べばいいのだろう。「何それ、他人行儀。美奈って呼んでよ」「……わかった」「それで?私は、なぁに?」一歩近づいてきて、レイの髪を指に絡ませる。逃げられなかった身体が逃げようとしなかった懐かしい匂いとて...

美奈子×レイ小説] ウソツキ恋詩 ②

 概要: 身体中に奇妙な痛みを覚えるようになったのは、セーラーVが、プリンセス・セレニティが、愛野美奈子が目の前に現れてからだった。敵との戦いで殺されると感じた瞬間、現れた彼女の姿。あの姿を一目見た瞬間、身体中を駆け巡る血の色が変わったのではないかと思うほど、何かがレイの中の“何か”がそれまで生きてきた過去と瞬時に変わった。「あの、レイちゃんって気のせいかもしれないけれど……プリンセスのことを避けてない?」「え...

美奈子×レイ小説] ウソツキ恋詩 ①

 概要: ...

みちる×レイ小説] 桜色の雨

 概要: 火野レイには雨が似合うとてもよく似合う初めて火野レイに出会ったとき、彼女はずぶ濡れのままじっと佇んで、死んだ子猫に傘を譲っていた。「馬鹿!!」雨が嫌いといいながらも、レイは雨に濡れたがる悪い癖があるようだ。神社に遊びに行くと部屋にはいなくて、携帯電話にも出てくれなくて、何となく嫌な予感がして裏手に回ったら、やっぱり。桜が咲き始め満開になり、そして花散らしの雨が降っている午後。レイは傘もささずに外に...

マリみて、舞乙、ワンピ] 閉じた蕾のままでいて END

 概要: 次の日、薔薇の館に向かうと祥子がいた。令と聖と蓉子はまだ来ていない。「ごきげんよう、江利子様」「ごきげんよう、祥子」コーヒーを江利子のために淹れてくれるようだ。「どうぞ」「ありがとう」昨日、江利子が祥子のために作ったものと同じ配合だった。江利子の好みについて教えていなかったけれど、祥子は自分が飲んだものを狂いもなく再現している。そして、タイも結び方を少し変えてきていた。流石に江利子の胸元とまったく...

マリみて、舞乙、ワンピ] 閉じた蕾のままでいて ④

 概要: 「……祥子、そんなに怒らないで。別に私、嫌じゃないわよ」「お姉さまは、玩具にされて不愉快じゃありませんこと?」「私は玩具にされてないわよ。1回だけだから、祥子もしっかり見ていなさい」タイを直して欲しいというわけじゃないけれど、乱れていたままのタイを綺麗に直す口実っていうか、心の中で言い訳をしていると、江利子の指がさらりと乱れたタイを解いて、そして祥子に見せつけるようにゆっくりゆっくりと丁寧にタイを結...

マリみて、舞乙、ワンピ] 閉じた蕾のままでいて ③

 概要: 江利子は心の中で笑いながら、すっと立ち上がった。「な、何ですの?」「何って、教えてあげるのよ」同じように立ち上がろうとする祥子を制して、江利子はその真っ直ぐにコシのある黒髪をまず、指で梳いた。そしてその真後ろに立って、さっきの蓉子と同じように、肩に腕を回す。「江利子様、おふざけにならないで」「おふざけ?失礼な。蓉子、あなた本当にこのツンツンしたものの言い方を注意しないとダメよ」「………祥子、私に恥を...

マリみて、舞乙、ワンピ] 閉じた蕾のままでいて ②

 概要: インスタントコーヒーの粉を江利子が鼻歌なんか歌いながら、カップに入れているのを横目で見ながら、蓉子は制服の皺をひとまず伸ばした。「あ、来たわね~」ギシギシと階段を誰かが昇る音が遠くから聞こえてくる。江利子はもう一つのカップを出して、準備をする。歩く音が近づいて、とても丁寧に開かれた扉は、想像通りの人物。「お姉さま、ごきげんよう」「祥子、ごきげんよう」「いらしていたんですね。お帰りになられたのではな...

マリみて、舞乙、ワンピ] 閉じた蕾のままでいて ①

 概要: 『マリア様がみてる』の小説になります。...

みちる×レイ小説] 本当の嘘

 概要: 3月中ずっと、みちるさんは凄く忙しかった。それでも電話は毎日していて、舞台の上にいる姿は1~2週間に1度は見ていた。でも、お互いに休みが合わないから、本当にデートらしいことは1か月以上していなくて、当然、ゆっくりと過ごす時間も取れていなくて。「え?だって……会えるんじゃなかったの?」『本当にごめんなさい。今、ちょっと社長に捕まって。何時になるかなんて、約束できないわ』「そっか」今日の早朝かかってきた電話...
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