【緋彩の瞳】 2015年09月

緋彩の瞳

2015年09月の更新履歴

2015年08月2015年10月

その他×海未小説[ラブライブ!]] ファースト・キス コンツェルト END

 概要: 「どうかしましたか、真姫」「………別に」「1人でニヤニヤしていましたが」「別にって言ったでしょ、ちょっとね」絵里たちは明日卒業する。μ’sとしての活動もそれと同時に終わる。卒業をするのは真姫じゃないのに、あのダメンズ3人が傍からいなくなってしまう寂しさって言うか、楽しかったなって、何となく過去を思い出していた。「陽が落ちてしまいましたよ。そろそろ帰りましょう」1人で音楽室に籠って、作曲をしていた。μ’sとして...

その他×海未小説[ラブライブ!]] ファースト・キス コンツェルト ⑧

 概要: 「………遅かったね、2人とも」真っ赤な顔をした海未ちゃんと真姫ちゃんが手を繋いで部室に戻ってきたのは、お弁当も食べ終わって、午後の練習が始まってから1時間経ったくらい。放っておくかどうか、悩んだ結果、ことりだけが衣装を作るついでに部室に残ることなった。ちゃんと謝ったんだと思うけれど、何かすごくいい感じ、っていうことでいいのか、この真っ赤な2人の間に何があったんだろう。「べ、べ、べ、べ、べ、別に」真姫ちゃ...

その他×海未小説[ラブライブ!]] ファースト・キス コンツェルト ⑦

 概要: 「な、何言ってんのよ、海未」思わず抱きしめ合っている腕を解いてその身体を押した。瞳を重ねてちゃんと聞かなきゃって思って。「えっと……真姫?」「とぼけた顔してる場合じゃないでしょう?」「とぼけていませんが?」「海未、さっさと振れって言ったのよ?」「ですから、お断りするつもりはありませんと、いいましたが」「……え?」「え?」「え?」「……真姫?」ますます意味がわからない「情けで付き合ってもらわなくてもいいし...

その他×海未小説[ラブライブ!]] ファースト・キス コンツェルト ⑥

 概要: 「海未、もう手を放して欲しいんだけど」「真姫にそっぽ向かれると困ります」「どうしてよ、もう話は終わったんだからいいでしょ?」「終わっていませんよ」「終わったの。私は海未に好きだと言って振られた。だからこれで終わりなの!もういいじゃない。言われなくてもわかるわよ」「いえ、私は振っていませんよ」「はいはい、これから振るんでしょ?もうわかったわよ!こういう時はそっとしておくのが一番いいのよ!」頬に置かれ...

その他×海未小説[ラブライブ!]] ファースト・キス コンツェルト ⑤

 概要: 「ズルい、なんか、むかつくわ」「はい?」呟いきながらも、栄養とカロリーを完璧に計算されているようなお弁当が海未らしくて、こんなに気を遣った手の込んだものを花陽に食べさせようと思ったんだってわかったら、何だか、やっぱり腹立たしくて。「別に、何でもない」「そうですか。では、真姫のお弁当、頂きます」海未はモッツアレラのミルフィーユカツを、初めて食べましたと言って、美味しいですとコメントをして、1つ1つのお...

その他×海未小説[ラブライブ!]] ファースト・キス コンツェルト ④

 概要: 「真姫~~!真姫~~!!どこですか~?!」部室にお弁当を置いてきて、お腹空いたけれど戻れない。っていうか暑い。ダッシュして息を切らしながら、他の部活動でざわつくあちこちを彷徨って、結局1人になれる場所を探していたら音楽室に辿り着いてしまった。クーラーを入れて機械の前で風を受けながらシャツをパタパタと煽る。ため息も冷たい空気で消されて行って、これからどうしようかなって考えていると、まっすぐに芯のある...

その他×海未小説[ラブライブ!]] ファースト・キス コンツェルト ③

 概要: 「海未ちゃんはあかん!」「海未はダメ!」真姫ちゃんが勢いよく飛び出したのを、慌てて海未ちゃんが追いかけようとしたけれど、さらにそれを止めたのは、散々真姫ちゃんをからかって遊んでいた希ちゃんとニコちゃん。「ちょっと、どうして止めるのですか?」「取りあえず、今の海未ちゃんはあかん」「そうよ、わかってないあんたはダメなの」「だから、どうしてなのですか!説明してください。第一あなたたちが真姫をけしかけたの...

その他×海未小説[ラブライブ!]] ファースト・キス コンツェルト ②

 概要: 陽が傾いて、涼しくなった頃、衣装作りも区切りが付いて、またダンスレッスンを屋上で再開させることになった。今日はBiBiの練習をしようっていうことだったけれど、ニコちゃんは来るのだろうか。「はぁ~~~。頭おかしくなるわ」「あ、ニコちゃんが来た」「何よ、来たら悪いの?」「別に。宿題終わったの?」ニコちゃんは笑って“にっこにっこに~”とポーズを決めている。終わったんだか終わってないんだか、わからない。「海未は...

その他×海未小説[ラブライブ!]] ファースト・キス コンツェルト ①

 概要: 「凛、ちょっとこっちに来なさい」「う~~み~~ちゃぁ~~ん」夏休みもあと1週間でおしまい。毎日変わらずに、ダンスと歌のレッスンが続いている。挨拶の代わりに暑い暑いを繰り返して、昨日からの挨拶は“宿題終わった?”がチラホラと。絶対終わらせているであろうメンバー以外を狙って、凛が穂乃果とニコちゃんに声を掛けていたのを、運悪く海未に見つかってしまったのだ。それが昨日のこと。「あなたはもうダンス覚えているの...

みちる×レイ小説] 恋人占い END

 概要: 「…………………レイ?」そのわずか1秒にも満たない視線だけで、みちるさんがレイだとすぐにわかってしまうことが、嬉しいって思ってしまう気持ちの方が先だった。バツの悪い気持は遅れてやってきて、冷や汗が背中を伝っていくのがよくわかる。「…………知っている人に会わないだろうと思ってたのに」レイはフェイスベールを外して、暑苦しかったコスプレ衣装の中に風を入れるように、襟元をパタパタさせた。「…………レイ。何してるの?」「昨...

みちる×レイ小説] 恋人占い ②

 概要: その後も2人のお客さんが来た。不倫をしているというOLと、彼氏が浮気をしているかもしれないという女子大生。どっちとも、別れた方がいいに決まっているようなことで、何をどうしたくて占いにやってくるのかが不思議だった。略奪をしてもその人とは結婚できないですよ、とアドヴァイスして、浮気男は、浮気の相手は4人くらいいて、あなたは優先順位の中で最下位だと伝える。いくらおじいちゃんからは、期待を持たせるようになんて...

みちる×レイ小説] 恋人占い ①

 概要: 「………あ~、バカバカしい」どうしてこんな仕事をやるはめになったのだろう。今更ながらに深いため息を吐いたところで、逃げられないってわかっていても、やっぱりため息を吐かずにはいられない。いかにも“怪しげ”としか言いようのない、アラビアン的なコスプレをさせられて、小さなブースに押し込められているのは、罰ゲームのようなもの。隣街のイベント会場に設けられている占いコーナーのブース。隣は水晶占いのおばさん、その...

みちる×レイ小説] きっと ずっと

 概要: 珍しい。先に行くと言っていたみちるさんを鏡越しに見送り、15分ほどしてからベッドルームへ入ると、すでに寝転がっていたレイの恋人は目を閉じて小さな寝息を立てていた。みちるさんの寝顔と言うのは、あまり見られない。レイよりも早く起きているし、レイが眠るまで、みちるさんはいつも起きてくれている。先に寝転がっているということも記憶にはない。お疲れ気味なのかもしれない。そっと音を立てずに扉を閉じて、足音もなるべ...

その他×海未小説[ラブライブ!]] ♭【フラット】 END

 概要: 海未ちゃんたちのユニットがことりたちに変更になり、慌ててダンスと歌のレッスン、衣装作りをすることになった。早朝練習もさらに時間が早まり、毎朝、ことりは穂乃果ちゃんと花陽ちゃんと一緒にダンスレッスンをしている。絵里ちゃんだけがそれに付きあっていて、海未ちゃんと真姫ちゃんは、μ’sの新しい曲作りに取り掛かり、すれ違う日が何日も続いた。絵里ちゃんは、2人になるタイミングが何度もあったにもかかわらず、何も言っ...

その他×海未小説[ラブライブ!]] ♭【フラット】 ⑩

 概要: 「真姫………私が選んだ答えは、正しいですか」放課後、ユニットを停止させると言う意見は3人の中で一致して、曲は花陽、ことり、穂乃果が引き継ぐことになった。振写しを絵里が担当し、真姫は海未の手を引いて音楽室にあるピアノへと向かった。3人のための曲はそれなりに気に入っていたが、一方通行の恋をテーマにした曲を歌うなど、絵里と海未にも、真姫にも無理だろう。「海未がすべて自分で選んだのよ。正しいことだわ。ことりと...

その他×海未小説[ラブライブ!]] ♭【フラット】 ⑨

 概要: 海未ちゃんらしいって思う絵里ちゃんと想い合っていると分かっても、ことりのために想いを受け取れないなんて。そう言う真っ直ぐなところがとても好きで。大嫌い「ことりの想いを知っていて、海未はその想いに応えられなくても、私の想いにも応えないことで、あなたを苦しめないようにしたのでしょう?」「………そんなのわかんないよ。海未ちゃんに聞かないと。だって、私は本当に何も言ってないもの。いつも相談していたでしょ?」...

その他×海未小説[ラブライブ!]] ♭【フラット】 ⑧

 概要: 「説明して。ねぇ、どうして……海未に何があったの?何を話していたの?どうして海未は逃げたの?どうして、私はズルいって言われなきゃいけないの?」「………ことりに聞いてよ。私は……わからない」絵里が知ってしまえば、μ’sはどうなってしまうだろう。ことりは絵里に、また何か、嘘を吐くのだろうか。嘘に嘘を塗りたくってしまうのだろうか。「……絵里、きっと告白するのが1か月早ければ違ったわ」「どういう…」一筋の涙が綺麗なロシ...

その他×海未小説[ラブライブ!]] ♭【フラット】 ⑦

 概要: 「海未、真姫」被服室の方から、絵里の声が聞こえてくる。採寸が終わったのだ。憂鬱な想いを抱いた海未が絵里の声に反応して、わずかにまつ毛を震わせた。「どうするの?ねぇ、海未。もう、ユニットはやめましょう?やめるべきだわ」「……ですが…」「もういいわよ。あなたはよくやったわよ。ユニットを辞める理由なんて、なんとでもなるし、元々、私もやりたかったわけじゃないし、私が適当にみんなを説得するわよ」ひとまず絵里の...

その他×海未小説[ラブライブ!]] ♭【フラット】 ⑥

 概要: わざとらしく絵里にすり寄っていたことりを思い出すここ最近は必ず、海未がいるときに限って仲良しのふりをしていたそれを見ていた海未がずっと、何かに思い悩む横顔を見続けてきたことりは海未にとんでもない嘘を吐いて海未の心を縛りつけたのだまさか「……私は愚かにも、友情と自分の淡い絵里に対する想いを天秤に掛けたりしてしまいました。ことりのように絵里に甘えたりすることも、絵里に好きだと言う想いをアピールすることも...

その他×海未小説[ラブライブ!]] ♭【フラット】 ⑤

 概要: 「……真姫」海未の腕を取って被服室を出ると、海未が肩を掴んできた。左右に揺れる瞳は、胸を締め付けられるような痛みを与えて、そのまま抱きしめてしまいたくなる。「どうしたの、海未」「お話をしたいことがあります」「じゃぁ……少し歩きましょう」被服室の扉をちらりと見て、海未は声にさえならないような、小さなため息を吐いた。なるべくあの2人から離れた方がいい。そう思った真姫は、腕を引っ張って歩き始める。廊下を進み...

その他×海未小説[ラブライブ!]] ♭【フラット】 ④

 概要: 毎日、じっとことりの様子をみている。絵里がいないときは、海未にべったりといつもの様にくっついている。そこに絵里が入ってきたら、わざとらしく絵里の傍に寄り添って、可愛らしい笑顔を振りまいて。海未がそれを視線でずっと追いかけることをわかっていて。海未がいない間は、絶対にことりから絵里に近づくようなことはない。海未の感情を掻き回せば掻き回す程、ことりは海未を苦しめて、ことり自身の首に何重にも糸を絡ませて...

その他×海未小説[ラブライブ!]] ♭【フラット】 ③

 概要: 「海未、どうかしたの?」「……あ、いえ。何も」しばらく午前中はμ’sの練習、午後はユニットの練習をすることになった。部室で鏡を見ながら振付の確認をしている間、朝からずっと何かがおかしい海未に、先に痺れを切らしたのは絵里だ。「暑いし、体調でも悪い?」「いいえ」「3人のユニットに不安でも?」「いいえ」「……元気がないのは、どうして?」「いえ、私は元気です」そう言って、絵里が近づこうとする同じ歩数、後ずさりし...

その他×海未小説[ラブライブ!]] ♭【フラット】 ②

 概要: 「海未ちゃん」「ことり、ごきげんよう」新しいユニットを組んで、PVを作る。その打ち合わせに呼ばれていた。日曜日の午後、学校じゃなくて真姫ちゃんの家に行くことになって、待ち合わせ場所には海未ちゃんが待ってくれている。いつものように抱き付いて自然と零れる笑みを見せても、少しだけ困ったように眉をひそめるだけ。「絵里ちゃんは?」「絵里とは真姫の家で落ち合いますよ」「そうなんだ。ねぇ、お菓子買っていく?」「絵...

その他×海未小説[ラブライブ!]] ♭【フラット】 ①

 概要: その真っ直ぐな瞳に見つめられても「違うの」って言いたくなる大好きという言葉もずっと一緒という言葉もことりの欲しいものとは何一つ違う伝わらない伝えられないだからわかりやすい熱のこもった視線が、絵里ちゃんへと向けられている。声をかけるタイミングを見計らい、深呼吸を繰り返している肩の上下。長い睫が勇気に震えている。それをニヤニヤしながら見守っているのは希ちゃん。素知らぬ顔をしながらも、様子を伺っているの...

その他・小説] 秋雨前線

 概要: 秋雨前線が停滞しているらしい。週間天気予報では、1週間ずらりと青い傘と雲のマークが並んでいた。オレンジと灰色の世界が繰り返されるような日々。夏が終わったと言い切れるほどの涼しげな気温ではないけれど、夏らしい服はもう着られないような9月と言う響き。制服の上にカーディガンを着ようかしら、と悩みながらも、頭上の傘を鳴らす雨音は湿気を連れてきているから、やっぱり少しムシムシと暑い。学校から出た頃うるさかった...
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