【緋彩の瞳】 2016年02月

緋彩の瞳

2016年02月の更新履歴

2016年01月2016年03月

美奈子×レイ小説] 光の雫

 概要: 瞼は開いているだろうかこの瞳が何も捉えられないのはここが暗闇だからなのか犯した罪の矢がマーズの瞳に刺さり光を求める術を断たれたのだろうか左腕を動かしても本当に動かしているかどうかわからない瞳を左右に揺らしてみても、何一つ何かを捉えることができない光を失った前も後ろも、そしてマーズ自身が何者であるのかも何一つわからない歩み方も声の出し方も赦しを乞う方法も「……ヴィナ」光が欲しいと強く希ったマーズだけの...

みちる×レイ小説] ある日の恋する2人の話 END

 概要: 部屋の明かりが落とされた。サイドライトだけが揺れる影が近づいてくる姿を映して、レイは両手を広げたい思いを声に出せずにただ、抱きしめてくれることを待つだけ。「どうして、見たかったの?」「何となく」「喫茶店の女の子たちが、携帯を見せ合っていたから?」「………別に」こういう時に読みを外してくれない人だから、レイは傍を離れられないでいるのだろう。縋り付くことを求めて、その腕の中でじっとしていたいと思わずには...

みちる×レイ小説] ある日の恋する2人の話 ②

 概要: 「あ、レイ。身体冷えるから、先にベッドに行きなさい」髪を乾かして出てくると、みちるさんが携帯電話を手に何やら書類をテーブルに広げていた。話し込んでいる途中、小さな声でレイに命令してくる。2週間後にリサイタルがあって、それ以外にも新曲のレコーディングがあって、バタバタしているから、こうやって電話していることが多い。完全なオフの時は携帯電話を切っていることもあるらしいけど、ボールペンを走らせている横顔...

みちる×レイ小説] ある日の恋する2人の話 ①

 概要: 「ねぇ、見せてよ~」さっきから近くに座っている女子校生たちが、何か写真を見せあっているという様子の会話をやり取りしていた。聞き耳を立てるつもりはないけれど、こっちは話し相手がいないし、勝手に聞こえてくるのだから仕方がない。「でも、見せるために撮ったわけじゃないし」携帯電話で撮影された写真なのだろう、流石にこの時代に写真を持ち歩いたり、ロケットに写真を入れるなんて古風な人はいない。嫌がる言葉を選びな...

その他×海未小説[ラブライブ!]] 優しくしないで

 概要: 「海未ちゃん?」同じ歩幅で歩いていた海未ちゃんが立ち止る。心地よいリズムことりに合わせてくれているリズムそれが当たり前のリズム「すみません、携帯電話が」ポケットに手を入れて、バイブ音を鳴らす携帯電話の画面を操作する視線が、ことりを見つめ返そうとしない。ゆっくり文字を追って左右に揺れる瞳の色が、恋色へと変わっていく。「どうしたの?」「絵里からです。BiBiの曲作りのことで相談があるようですね」練習が終わ...

みちる×レイ小説] My eyes

 概要: 触れる距離にあなたがいて触れてくれるその指先が身体中にピリリと痛みを与えて私は見つめられるその瞳が怖くていつもカチカチと秒針を鳴らす壁時計へと視線を向ける数字をなぞる秒針を見つめながら痛みに耐えながらそれでももっと触れて欲しいと希い待ちわびる「レイ、今で何秒?」「……12秒」その冷たい爪の先がやがて指の腹になってそして手のひらになって私の頬を包み込んでしまうまでの秒数「そう」逃れたいのではない「……んっ...

その他×海未小説[ラブライブ!]] きらきら END

 概要: 「アドヴァイスしたのは、私なのに」「そ、それはそうですが!その、何かこう、恥ずかしいものがあります。心を覗き見されているようです」「いや……そこまでじゃないと思いますけど」メンドクサイ人なんだからかといって、確かに真姫も作詞や作曲しているところを誰かに観察されたら、作業できないだろう。恥ずかしいという思いもわからなくはない。「その、ダメです。とにかく、ダメなんです!」園田先輩は、これから自分が作詞し...

その他×海未小説[ラブライブ!]] きらきら ②

 概要: 「……歌詞ですか」静かな図書室で話をしても、咎めてくる人はいない。今は真姫と園田先輩の2人しかおらず、図書委員もさぞかし暇と言わんばかりだ。「押し付けられたとはいえ、ことりは衣装を担当している以上、お願いできません。穂乃果はそもそも、語彙力に問題があるといいますか…」「それで、園田先輩が歌詞を書くということになったわけですか?」弓道部のエース園田海未先輩は、ハートマークを飛ばすクラスメイトの妄想とは違...

その他×海未小説[ラブライブ!]] きらきら ①

 概要:  ことりと穂乃果に押し切られて、書かなければならなくなった歌詞。国語の教科書に、歌詞の作り方なんて書かれているわけでもなければ、当然、作詞について学んだことなどない。だが、断るということはもう無理だった。いつもながらに幼馴染のお願い事にきっぱりとNOと言い切れない自分が情けない。いや、いつも必ず1度は嫌だと言う。でも、そこから彼女たちが海未にYESと言わせるのだ。「まったく、いったいどうしろと言うのです...

美奈子×レイ小説] ヴァレン・にゃいん・デイ

 概要: 2月14日が近付いている。街は甘い匂いに包まれて、お菓子メーカーも、お菓子と関係ないメーカーもここぞとばかりにピンクのラッピングの製品を前面に押し出している。本来なら、渡す立場でもいいけれど。一度でいいから欲しいもの。もちろん、レイちゃんから!そんな、My Sweet Honeyは、まったくもって、ヴァレンタインなんて興味なさそう。というか、この人の場合は美奈子がひとつももらったことがないチョコを、毎年1年分...

みちる×レイ小説] 緋彩の瞳~恋をするなら~ END

 概要: 「寒い」「そうね」マフラーと手袋、スクールコート。短いスカートとハイソックス。並んで歩いても、寒さじゃない理由で、みちるさんに何か声を掛けられない。無言で坂を歩き、暗くなった境内を進む。………………こんなに会話がなくても、ちゃんと理由を教えてくれるのか。そもそも、今更、何か知りたいことでもあったかしら。よくわからない。それでもみちるさんは、やっぱり帰るって言わずについてくる。「ごめん、すぐに暖かくなるか...

みちる×レイ小説] 緋彩の瞳~恋をするなら~ ③

 概要: お陰様で、みちるさんには好きな人がいるから、誰に告白されてもお断りらしいということが、レイの中で決定事項となった。「………よし、じゃぁ実験しよう」「嫌よ、また何か余計な事をする気ね?」「結構、みちるさんにとっていい実験だと思うわよ」何が“じゃぁ”なのかわからないが、不意を突かれて、みちるさんからみぞおちにパンチを食らった美奈は、それでもあっという間に回復して、人差し指をピンと上げた。こういう時の彼女は...

みちる×レイ小説] 緋彩の瞳~恋をするなら~ ②

 概要: 「そうか。じゃぁ、みちるさんは好きでもない人から告白されて、ドキッとする?意識して好きになっちゃったりする?」「…………いいえ」みちるさんは眉を寄せて美奈を見つめた後、そんな質問をするなと言わんばかりにため息を漏らした。みちるさんはきっと、レイ以上に告白される回数も多いだろう。今は共学だし、お仕事もあるし、男の人と知り合う回数はレイよりもずっと多い。別にそんなことを考えたところで、どうしようもない。「...

みちる×レイ小説] 緋彩の瞳~恋をするなら~

 概要: あぁこの人のことを好きになるかもしれない絡まった指から伝わる熱が心に届いてそれはなんだか“恋”だったこの寒いのにアイスが乗ったパフェを食べながら、そろそろヴァレンタインデーだというネタを提供してきた美奈。最近は女子同士でも“友チョコ”なんて呼んで交換し合っているみたいだと、あからさまに欲しいアピールをしてくるが、幼稚舎から女子に囲まれていたレイは、そもそもチョコを渡すついでに告白する世の中の女子たちの...

みちる×レイ小説] 緋彩の瞳~もしも互いに恋しいのなら~

 概要: もしも、あなたが私に恋をしているのなら私の身体を廻る想いに悩まされ眠ることさえ惜しい日々を知っているのね隣で安らかに眠るその横顔を見つめながら明日もまた、こうしていられたらと希っているともしも、あなたが私に恋をしているのなら指を絡めて、きつくきつく握り返してそしてその、緋彩の瞳で私だけを見つめてもしも、あなたが私に恋をしているのならその声でその唇で私の名前を呼んでそして、恋しいと囁いてもしも、あな...
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