【緋彩の瞳】 2016年05月

緋彩の瞳

2016年05月の更新履歴

2016年04月2016年06月

ダージリン×アッサム〔ガルパン〕] 願わくば、この恋を END

 概要: 「ダージリン様は、その、そう言うことは誰かとお話されないのですか?」「聞いてくれる人がいるのなら、してみたいものだわ」「………聞いてもよろしいのなら、私がお聞きしましょうか?」ここは神様の目の前で、罪を告白する場所だ。「では、そうね。私だけが一方的に言うのも何か寂しいから、嫌でなければ、お互いに質問するのはどうかしら?」友達でいて欲しいという想いを消さないでいてくださるお優しい人なのにとても、お優し...

ダージリン×アッサム〔ガルパン〕] 願わくば、この恋を ②

 概要: その音が近づくたびに、血液がドンドンと想いを身体中に廻らせていく。想いが、唇を震わせようとする。………………………靴音で誰なのかがわかる。どんな場所でも、例え彼女がどんな靴を履いていようとも。そのリズムはいつも、アッサムの傍にあったから。「隣、いいかしら?」「………はい」青い制服のセーターがちらりと見えた。見上げるより早く、ダージリン様はアッサムの左隣に腰を下ろし、そして手を合わせてお祈りをする。その数十秒の...

ダージリン×アッサム〔ガルパン〕] 願わくば、この恋を ①

 概要: 予定通りに、プラウダ艦より先に聖グロの学生艦は横浜方面に向けて出港した。練習試合の次の日からは1週間、戦車メンテナンスとなり、整備科と共に必要物資の買い出し、情報処理部の無許可での偵察の事情聴取、各小隊の反省会など、何かとバタバタと過ごした。OG会からのクレームの電話は予想通りやって来て、ダージリン様が鼻で笑って対応をした。電話を掛けてきたお姉さま方は、過去にプラウダとの練習試合で全車全滅のボロ負け...

ダージリン×アッサム〔ガルパン〕] 片想いと戦いと END

 概要: 「いい試合でしたね」試合後、交流会でノンナが声を掛けてきてくれた。アッサムはずっとローズヒップ達に捕まってしまっていて、後輩たちの慰め役を続けている。カチューシャは機嫌よさそうにしているが、クラーラと話をしたときに、相当怒られたと言っていた。もっと簡単に勝てただろう、と。「勝ってしまうかと思ったわ、ノンナ」「保奈美が……いえ、アッサムが自慢するだけのことはあります。いい隊員たちですね。聖グロのみなさ...

ダージリン×アッサム〔ガルパン〕] 片想いと戦いと ①

 概要:  開始早々にクルセイダーは2個隊に分かれた。ローズヒップとクランベリーが敵の背後を狙いスピードを出して迂回しようとしている中、バニラとカモミール車は隠れているフラッグ車を探し回っている。堅実に隊列を組み行進するマチルダⅡとチャーチル。片や、あちこちに走り回るクルセイダー。なんというか、1年生たちらしい。ルクリリとローズヒップの考える作戦らしさが良く見えてとれる。4度やり直しをさせた作戦は、それでも粗さ...

ダージリン×アッサム〔ガルパン〕] 2人の距離 END

 概要: ノンナが見せる笑みと同じようなものを作ってみても、きっと痛みを我慢しているようにしか見えないのだろう。左手に視線を送ったその仕草だけで伝わったのか、それとも、もっと早くから見抜かれていたのか。「その気持ちは、胸に抱いて温めておくだけですか?」「出来るものなら、手放して凍死させて、なかったことにしたいわ」「何故です?」「……傍にいるためには、必要じゃないわ」「伝えると言う選択肢をなぜ、選ばないのですか...

ダージリン×アッサム〔ガルパン〕] 2人の距離 ①

 概要: 「アッサム」「はい」学生艦へ戻る門限ギリギリで船に乗り込み車庫へと向かうと、1年生たちが使っていたランドローバーはすでに駐車されていた。いらぬお節介をしたルクリリの声を思い出して、少々の苛立ちを覚えたが、それでもアッサムの傍にいられたと言うことは嬉しかった。あの子たちがいてもいなくても、アッサムがそこにいるだけでよかったのだ。「今日はありがとう」「いえ、夕食まで付き合わせるようなことをして、申し訳...

ダージリン×アッサム〔ガルパン〕] 想いの欠片 END

 概要: 「寒い!」「青森なんだから、当たり前でしょう?」暖かそうな服に身を包み、ショールを羽織っておられるアッサム様と並び、駐車場に向かった。ルクリリも鞄の中に羽織るものは入れてきているが、想像よりもちょっと気温が低い。「あ、こっちは荷物が積んでありますね」「……あぁ、忘れていたわ。私が積んだままだったのよ。今度動かしておくわ」5台あるランドローバーの1号車に乗ろうとしたら、後ろに荷物がたくさん積まれている。...

ダージリン×アッサム〔ガルパン〕] 想いの欠片 ②

 概要: 「アッサム様~~~!!」アッサムが復帰した次の日、早朝から隊員の興奮は冷めやらず、どこに行くにも取り巻きみたいに後輩たちに囲まれて大変だった。いない間にローズヒップ達に振り分けた仕事がどんなものだったのか、きちんとこなせていたのか、確認作業に追われて、夕食後も山積みの報告書を読みふける。隣の部屋は相変わらず静か。「………はいはい」週末、迷惑をかけたお詫びに何をして欲しいか3人に聞くと、ローズヒップがア...

ダージリン×アッサム〔ガルパン〕] 想いの欠片 ①

 概要: 「どうぞ」「あ、ありがとう」アッサムはルクリリが座っていた場所に座りなおすために、ぬるくなったカップを移動させた。2人でいるのに、やはり隣同士に座ることができない。本当は挨拶をしてすぐに部屋を出るつもりだったが、ルクリリがいて嬉しそうにしてくれたので、出て行くタイミングを見失ってしまった。「……そっちに行くの?」「ですが」「……そうね、あなたが嫌なら仕方がないわね」ダージリン様のお顔をちゃんと見るのは...

ダージリン×アッサム〔ガルパン〕] ひとひらの想いは END

 概要: 月曜日、火曜日と、アッサム様はお休みされた。水曜日も、試合まで毎日行われる車長ミーティングに参加していた。もちろんただ、座っているだけじゃない。ルクリリが前に立たされているのだ。アッサム様が持っていたデータをペコが整理したものを持ちこみ、いろんな人を巻き込んで、3人でまとめた作戦をわかりやすく車長達に伝えなければならない。ダージリン様からは荒さを次々指摘されて、その都度言葉に詰まる。そんな時に、い...

ダージリン×アッサム〔ガルパン〕] ひとひらの想いは ②

 概要:  土曜日、今日も命じた通りに、ちゃんとペコはアッサムの世話をしているようだった。隣の部屋との壁はそれなりに分厚く、ノックの音がした後は、ほとんど物音は聞こえてこない。ダージリンは部屋で息をひそめているだけ。アッサムが体調を悪くしている以上、自分が休みだからと出かけるなんて言う気分はもちろん持てず、だからと言って傍にいてお世話をしてあげることすらできない。できない、のではない。アッサムには触らないで...

ダージリン×アッサム〔ガルパン〕] ひとひらの想いは ①

 概要: 「ただいま戻りました~~」「ペコ!!!」「アッサム様は?!!!アッサム様はご無事でしたの?!!!」訓練時間が終わる頃を見計らって、ペコは食事をアッサム様の元に届けた。シャワーを浴びると言うので部屋を出てきた。そのままの足で自室に戻ると、3人部屋なのにやたらと人数が多い。キャンディ様やバニラ、クランベリー、整備科長や、整備科クルセイダー担当長までいる。「怖いです、怖いです。近い、近いです!」ネクタイ...

ダージリン×アッサム〔ガルパン〕] この想いに触れないで END

 概要: 夕食に行かずに、重い身体をベッドに預けた。寝不足のままずっと動き回り、戦車に乗った身体は、ダージリン様の前に立って遂に、スタミナが切れた。タンクジャケットのまま汗も掻いて気持ち悪かったが、動くこともままならない。お腹が空いたような気もする。それでも疲れを取っておく方がいい。空腹は明日の朝に埋めればいい。じっと見つめてくるダージリン様の瞳。じっと、見つめてくる。いつもはその背中を見つめていた。向かい...

ダージリン×アッサム〔ガルパン〕] この想いに触れないで ①

 概要: 午後の訓練が終わった。朦朧としながらもちゃんと指導していたのが、自分でも不思議なくらいだった。緊張から解放された隊員たちの表情がホッとしたのを確認して、戦車でひどく揺らされた身体を今すぐベッドに横たえたいと思っても、やらなければならないことが、頭の中で次々と浮かんでくる。隊を乱し続けたクルセイダー部隊のメンバーの様子を見に行かなければ。「アッサム」「……はい」「6時に隊長室に来なさい。規則違反のこと...

ダージリン×アッサム〔ガルパン〕] 涙の海に沈む想いは END

 概要: ローズヒップ、ルクリリから提出された各隊の編成を元に、昼からはまず、新しい部隊での隊列訓練が行われた。チャーチルを初めて動かす隊員のため、ペコをマチルダⅡに乗せ、ダージリンが装填手の席に付いた。ペコ以外はみんな、初めて乗るチャーチルに顔を引きつらせている。アッサムはキャンディの車両に乗っている。キャンディの車両の砲手は実戦経験のない1年生に変更をされたから、その指導のためだ。いつもは座らない場所に腰...

ダージリン×アッサム〔ガルパン〕] 涙の海に沈む想いは ②

 概要: ...

ダージリン×アッサム〔ガルパン〕] 涙の海に沈む想いは ①

 概要:  寮から出たダージリンは、フラフラと歩み始めた。船尾の方角と言っても、正門から出て行ったのか、裏門なのか、あるいは戦車専用通路からなのか、どこからでもアッサムはカードキーを持っているから、出入りは出来る。ダージリンは正門に向かって走った。真っ暗闇の中、ポツポツとある街頭。車の往来のない静かな時間。こんな暗闇の中、学院の外に出るなんて初めてだ。無論、さだめられた外出時間を越えた規則違反だ。靴音を響か...
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