【緋彩の瞳】 2016年12月18日

緋彩の瞳

2016年12月の更新履歴

2016年11月2017年01月

ダージリン×アッサム〔ガルパン〕] 恋文 END

 概要: 『大好きなあなたへ』 封筒に書かれている自分の書いた文字。開けられた痕がある。「…………読まれてしまったのかしらね」 よりによって、それは。嵩森穂菜美と書いてあるから、1年生の頃の、一番舞い上がっている頃に書いた手紙だ。おそらく、手紙の中には今とは違って、アッサムの名前をかなりたくさん書き込まれていて、好きだ好きだと書き踊っているはずだろう。隊長職を任されることになった頃から、辛さが増す思いがして名前...

ダージリン×アッサム〔ガルパン〕] 恋文 ⑤

 概要:  DEAR 大好きなあなた 今日、あなたにもティーネームが授けられましたね。とてもうれしく思います。同じ名前だったので、互いに気を遣い合い、それでも、名字で呼ぶことが何だか他人行儀な気がして、早くお互いにティーネームがつけばいいと思っていました。アッサムと言う響き、とてもよく似合っていると思います。アッサム。 これから毎日、私はあなたのことをそう呼ぶのでしょう。今は同じ車両に乗る夢は叶わないですが、必...

ダージリン×アッサム〔ガルパン〕] 恋文 ④

 概要: 「ダージリン?」「あら、おはよう。……忘れ物?」「いえ、その、どうしたんですか、その段ボール箱」 あまりの寒さに肩を震わせて、忘れたことを思い出してマフラーを取りに寮へと戻る。階段を昇りきったところで、大きな段ボールを抱えて部屋から出てきたダージリンと対面した。卒業試合も終わり、3年生は戦車道の授業はほとんどない。今日は、ゆったりと通常授業を受けた後、明日のクリスマスパーティの準備に取り掛かる。みん...

ダージリン×アッサム〔ガルパン〕] 恋文 ③

 概要: 「あら、アッサム」「………ダージリン。珍しいですね、こんなところで」「整備科の責任者ですから」「つまり、気まぐれですか?」「さぁ、どうかしら?」 秋が深まり、少し木々も色づいている。祝日の早朝、チャーチルの定期点検に付き合い、整備科と共にチャーチルの走行テストをしていた。1つ1つチェック項目を確認していき、動作に問題がないことを確認する。マチルダⅡは全車がようやく1週間かけて終わったばかり。最後のチャー...

ダージリン×アッサム〔ガルパン〕] 恋文 ②

 概要: 「あら、アッサム」 柔らかな秋の午後。夏の疲れを感じる木陰で整備科と情報処理部の子たちと、自動販売機のコーヒーを飲みながらおしゃべりしていると、ダージリンがゾロゾロと1年生たちを連れてやってきた。連れてというか、勝手について回っている様子。「ダージリン。どうしましたか?」「偶然通りかかっただけよ。そうだわ、アッサム。外に散歩にでもと思ったら、何だかたくさんついてきてしまったのだけれど、あなたも一緒...

ダージリン×アッサム〔ガルパン〕] 恋文 ①

 概要: 「ローズヒップ」『…………ひぃっ!!ごめんなさいですわ!もう、ドリフトしませんわ!』「あら、ドリフトをしていたの?私はあなたの名前を呼んだだけよ?」 少し低いダージリンの声。隊列の最後尾にいたはずのローズヒップ車が、方向転換のたびに勝手に速度を上げてドリフトをする。ばれていないと思っているのだろうか。エンジン音だけでわかるのに。3度までは見逃したものの、やはり、堪忍袋の緒が切れたようだ。アッサムは身体...

ダージリン×アッサム〔ガルパン〕] ゆらぎ END

 概要: 「シャワーを浴びて、気分を落ち着かせたらどう?」「そうですわね。と言うか、少し出てきます」「あら、どこへ?」 着替えの制服や下着などを揃えて、なにやら鞄に詰め込んでいる。シャワーを浴びずにどこへ行くと言うのだろう。学生艦の中で家出でもするつもりなのかしら。「スパに行って、すっきりさせますわ」「あら、いいわね。私も行きたい」 ジロリ、と睨まれたような気もしないでもないけれど、当たり散らすべき相手がダ...

ダージリン×アッサム〔ガルパン〕] ゆらぎ ①

 概要: 「あなたって言う子は、もぅ!何度同じことを言えばわかるの?!」 正座したローズヒップが、シュンとした顔でアッサムの雷を受けている。とはいっても、身体がゴムでできているのか、雷を何度受けようとも、お叱りの1時間後にはヘラヘラ笑っているのがこの子の良いところ。もう、アッサムの激怒する声が本当は好きなのではないか、と疑ってしまうくらい。「そんな反省しているフリをして見せても、無駄ですからね。あなたは今日...

ダージリン×アッサム〔ガルパン〕] こいのいたみ

 概要: 「すみません、先に失礼します」 準決勝の前夜。戦車道隊員一同が食堂に集まり、栄養学部、家政科の協力の元、ふるまわれた食事。皆、緊張で何も喉を通らない様子の引きつった笑みだった。そんな中、『いつもと変わらない隊長』を演じきったダージリンの傍で、同じようにいつもと変わらない様子だったアッサム。「わかったわ」 半分ほど食事を残した副隊長は、丁寧に四つ角を整えてナプキンをたたんだ後、ダージリンの耳元で落ち...
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