【緋彩の瞳】 紅玉 あなたを守る意志 END

緋彩の瞳

火野レイのお題

紅玉 あなたを守る意志 END

風は髪が舞って視界を妨げるほど強く吹き始めた。ヴィーナスを風除け代りに前に立たせて体を斜めにしているマーズは、足元しか見えない自分に腹だたさを覚える。
「ねぇ、ヴィナ!さっきは追い風だったのにどうして急に流れが変わったの?」
「どこかで誰かが扉を開けるとそこから新しい風が巻き起こるのよ。一時的なことなんだけど」
それにしてもこれで2度目だ。あちこちから風が吹くのなら、どこへ飛ばされたのかなどどう見当をつけて歩けばよいのか。
「どうするの?これじゃぁいつまでたっても探せない」
「うーん。誰かが扉を開けたなら、もしかしたら拾ってくれているかもしれないじゃない?誰かに会って、聞いてみるとか?」
「そんなことしたら、私たちがここを歩いていますって王国外の人間にばらすようなものじゃない」
「うーん……でも見つからないと大変なことになるんでしょう?」
「…………うん」
まだ引き返すわけにはいかない。ヴィーナスにしがみつつも一歩一歩進むしかないのだ。
「もう少し歩いたら、誰かと遭遇するかもしれないし。間違いなく自分たち以外に人間がいるのは確かなんだから」
「……どっちみち、帰ったら怒られることに変わりはないみたいね」
自分たち以上の身分の人間はクイーンだけだ。誰かに会ったとしても、何も報告しないでくれと言えば、あるいは見逃してもらえるかもしれない。しかし、それはないだろうとマーズはわかっている。
「もう、鬱陶しいったら!」
風を身体で受け止めながら歩くヴィーナスは、苛立ちながらも前に進む。
「ヴィナ……ヴィナ!何か来る!」
初めて感じた風の香りから、わずかに敵意を持つ匂いがした。身の危険を感じた第六感が首筋に震えをもたらす。
「どうしてこんなときに」
風が凪いだ。目を細めて足元だけを見つめて耐えていた瞳が正面を向く。
「……ケルベロス!」
よりにもよってこんなときに。時空の回廊に時々紛れ込む妖魔だ。どこかで誰かが扉を開けた瞬間に、一緒に流れ込んでしまうさまざまな人間の欲や罪が固まり、時空の回廊でひとつの妖魔として生まれてしまう。そして回廊の迷路へと引きずり込もうとするやっかいな妖魔だ。
「どうしよう……私、アミュレットがないから何もできない」
マーズは相変わらずヴィーナスを盾にして、へっぴり腰だ。いつもはこんなものは何とも思わない。
「あんな下等な化け物、私だけで十分よ。離れてて」
ヴィーナスは短剣を構えた。自信があるといえばウソになるが、背中を見せるわけにもいかないのだ。
「おりゃ~!」
短剣であるにもかかわらず、ヴィーナスは大きくジャンプをしてケルベロスに向かっていった。
マーズはどこかに避難したくても、なんの物陰もない。遠くに逃げたところで、ヴィーナスとはぐれてしまうのも怖い。自分に被害が及ばない程度に距離をおきながら、ヴィーナスを視界から逃がさなければいい。
「も~~~!!」
短すぎる剣。距離が近づきすぎることにおびえているのか決定打を出せないヴィーナス。
ちょこまかと動き回って懐に潜り込もうとするが、思うように動けないのだ。

凪いでいたはずなのに
3度目の突風が吹いた。


「ヴィナ!!!!!」
身体がふわりと浮いた。言いようもない気持ち悪さが襲った。自分の身体なのに何もできない。
同じように風にあおられたヴィーナスに向かって必死に腕を伸ばそうとしても、あいた二人の距離が縮まるようなこともない。
ただ、ケルベロスだけは風を味方につけてヴィーナスに襲いかかってきた。
「ヴィナ!」
体勢を立て直せないでいるヴィーナスを助けられない。
「…………アレス!!!!」
呪文を叫んだ。
クイーンから、使うことを許されていない技。
アミュレットがないことをすっかり忘れていた。






「マーズも一緒なの?」
「はい。私たちに保護するようにとクイーンから」
「困ったわね」
セーラー戦士たちから影で“総帥”と呼ばれているコロニスは、珍しく会いにきた部下からの一報に思い悩ませて腕を組んだ。
「困ったって……。警報をお聞きになったでしょう?」
「聞いたわ。別に私が出ていくほどのことではないと思っていたのだけれど。マーズっていうのは厄介ね」
ネプチューンは膝をついていたが、立ち上がるとアクアミラーをコロニスに見せた。
「あいにく、鏡には回廊の中を映すことができません」
「違う空間だものね。それにしても、あの子たちは何を目的に……」
翠黒の髪をかきあげて深くため息を漏らすその姿に、ネプチューンはいつもドキッとしてしまう。
「それは後から本人に確認を取ってください。兵を貸してくださいとは言いませんが、知恵くらいは貸していただかないと。あなたの“未来の上司”の行方不明ですからね」
“未来の上司”とわざと声に出すと、コロニスはおかしそうに笑った。
「そうね。とりあえず大切な小さな小さな守護神たちのことだから。いいわ、私も探しに行きましょう。フォボスとディモスも出してあげるわ」
あんなに笑みを漏らしていても、瞳はいつも冷静だ。
強い意志を宿す、戦いだけに身を捧げる最強の戦士。
「コロニス様、ついでにお尻を叩いて教育してくださいな」
「あら、ネプチューンの?」
「なぜ私なのです?」
「すぐに私を頼る、悪い癖をとがめないと」
こういう有事のときくらいしか会えないのだから、別にいいじゃないかと思いながらも、ネプチューンは聞く耳を持たないふりをした。
「あら、すねた」
「御冗談はおやめください」
ネプチューンは回廊への扉を開く。フォボス、ディモス、それぞれの星からも扉が開かれて捜索隊が送り込まれるはずだ。


回廊を走っている途中、左足に何かが引っ掛かりネプチューンは派手に転んだ。
「何をしているの?」
一回転して何事もなかったように着地してみせたものの、先を走っていたコロニスにはばれてしまっている。
「申し訳ございません。何かが足をからめて」
言ってネプチューンは足首に引っ掛かっているものを拾い上げる。
「何かしら……これ…」
立ち上がり手に取って掲げて見ると、険しい顔をしたコロニスが目の前に立ち、ネプチューンの手からそれを奪い取った。
「マーズのアミュレットだわ」
「紅玉のアミュレットですか?」
コロニスは頷くこともなく走り出す。彼女の身体からめずらしく焦りを感じた。
ただ事ではない。あの冷静沈着なコロニスが慌てるようなこと。

紅玉のアミュレット。
ネプチューンは後を追いかけながら、マーズの特殊能力を思い出した。
総帥が敵わないほどの力を持って生まれたマーズ。
本人に確かめたことはないが、同じ星の輝きが身体を包んでいるように感じる。
おそらく血の繋がりがあるのではないかと思っている。顔も似ている。
今は幼いが真の強さが開花すれば、星のひとつやふたつは指一本で吹っ飛ぶと言われる。
それゆえに、無邪気な幼いマーズは驚異でもある。
罪が何たるかを知らないで、本能のままにその力を使ってしまわぬよう、コロニスは世界で最も安全だと言われるシルバーミレニアムの四守護神にさせて、なおかつクイーン・セレニティは力の制御をさせるアミュレットをつけさせているのだ。
制御する機能を持つ紅玉のアミュレットが、マーズの身体から離れた時。

こんなときに、何かのあやまりでマーズが力を解放したら。
異空間である回廊で、そんな事が起こってしまったら。


ふと、風が舞った。
誰かがどこかで扉を開けた。コロニスの部下たちだ。ネプチューンは風にあおられた髪を抑えながら、追い風に身を任せつつ急いだ。


ケルベロスの吠える声が聞こえる。ウラヌスは向かい風に身体が持って行かれぬよう、身を低くしながら剣を構えた。
小さな子供が叫ぶ声も聞こえる。マーズとヴィーナスに間違いない。
やっと見つけた。

「アレス!!!!」

誰かが大声で叫んだ瞬間、とてつもない熱風が目の前から襲ってきた。風が運ぶ炎のすさまじさ。とっさに剣を前に出して結界を張る。
熱が身体に襲いかかる。結界を張ってかろうじて身を守っているものの、ふと力を抜いたらあっと言う間に焼け焦げて塵になってしまう。
「マーズ!!!」
こんな力が出せる人間は、1人しかいない。
戦い方をまだ知らない小さなプリンセスだ。ケルベロスに遭遇しておもわず力を出してしまったのか。
動けない。
しかし、早く前に進まなければ。
何とか一歩踏み出す。
「マーズ!」
ウラヌスは叫んだ。



「アレス!!!!」


叫び声が遠くから聞こえた。
「…っ?!ネプチューン、伏せて!」
とっさにコロニスは、真後ろにいたネプチューンを抱きかかえて伏せた。結界を張り巡らす。
爆風が二人を襲った。
熱が向かってくる方向は確実に逆風のはずなのに、そんなものをもろともしないすさまじい炎が二人を包み込んだ。
「ヴィーナス!」
焼けて塵になったケルベロスの残骸とともに、子供が炎に包まれた風の勢いで飛んできた。コロニスは慌てて身体で受け止めた。一瞬途切れた結界のせいで、もろとも炎に包まれる。
「コロニス様!」
数十メートル先で何とかコロニスはヴィーナスを抱きしめて炎の勢いから逃げだした。プロテクターのない両腕が焼け焦げたように赤くなっている。
「御無事ですか?」
ネプチューンは片手で結界を張りながら、なんとかコロニスにたどりついた。風が少し凪いだ。
左耳のピアスを押さえて、コロニスが叫んだ。
「フォボス!ディモス!炎を消しなさい」
『御意』
「プルート!?聞こえる?」
『はい、コロニス様』
「すべての星の扉に鍵をかけなさい」
『かしこまりました』
未だ、炎は勢いが衰えることはない。だが、すべての扉の鍵を閉めれば、風が吹くことはなくなる。
「ネプチューン、私はマーズのところへ行くから。あなたはここでこの子を守って」
しっかり抱きしめられているヴィーナスは、腕の中でぴくりともしない。焼け焦げた服からだらんと手足がぶら下がっている。
「守護戦士だからこの子は大丈夫。マーズが心配だわ」
ネプチューンは一緒に行きたいけれど、これ以上前へ進むことができなかった。結界を張るだけで精いっぱいだ。ヴィーナスを守って待っていれば、彼女なら無事にマーズを助けられるはず。
「御無事で」



「マーズ」
制御方法を知らないマーズは、力任せに放った技に体力を奪われて倒れているに違いない。
放っておくと、自分の作り出した炎で命を落としてしまう。
「マーズ!」
「コロニス様!ここです!」
部下の声が聞こえた。炎と熱で目をろくに開けていられない。低い体勢で足に何かが引っ掛かるまで注意深く五感を働かせる。ウラヌスが四つん這いになり、お腹の下にマーズを保護していた。
「よかった。あなたも来ていたのね」
「ですが、少し遅かったようで」
ウラヌスから受け取ったマーズもヴィーナスと同様、だらりと手足に力が入っていなかった。
紅玉のアミュレットを首にかけてやる。紅く光る聖石。
「いえ…まだ大丈夫よ。ウラヌス、あなたは大丈夫?」
「平気です」
「そう。ネプチューンたちが気になるわ。進める?」
「はい」
風がなくなった分動くことはたやすいのだが、炎の勢いはいまだ3人を包んだままだ。
「アレス」
マーズが叫んだ呪文と同じ言葉を、コロニスが口にした。火傷を負った腕でマーズを抱きあげると、その小さな胸の上で神々しく紅玉が光り輝いた。
「炎が……」
「少しマシになったでしょ?行きましょう」
不思議だが、立ち上がっても炎はもう頭上はるか高い位置ではない。ただし、それは自分たちの周囲だけだ。
「アミュレットがあるからこういう技を使えるのよ。この子がそばにいるおかげね。この子にとっては力の制御。私にとっては技に応用をつけさせてくれるものよ」
「同じアレスの血を引くものだから…ですか?」
たった一人の妹だから。ウラヌスはそれを言えずに視線をそらしてしまった。
「そうよ」
一言だけ告げて、彼女はウラヌスに背を向けた。


ネプチューンたちの元へたどりつく頃には、炎はほとんどくすぶる程度だった。コロニスの部下たちが回廊すべてに広がった炎を消し終わったようだ。
「やっと、扉を開くことができるわね。シルバーミレニアムへ向かいましょう」
コロニスは立ち上がると、プルートに扉の鍵をすべて開けさせた。
「この事件、クイーンにばれているでしょうか?」
ネプチューンはヴィーナスを抱っこしながら、心配そうにコロニスに尋ねる。
「あたりまえでしょう?あの子は……あのお方はそこまで鈍感ではないわ」
3人はなんとか無事だったヴィーナスとマーズを交互に見ながら、いったい誰が責任を負うのかと嘆きつつ、ほっとしながらも王国へと向かった。



「お久しぶりですね、コロニス」
「こんな会い方も嬉しくないのですが、セレ二ティ」
玉座の前には、幾分険しい顔をしたクイーンが待ち構えていた。コロニスは一礼をして、部下たちと共に気を失っている、マーズとヴィーナスを彼女の前に差し出すように見せた。
「この子たちには困りましたね。……とりあえず、無事で何よりです」
「厳しい処分をお願いします」
「まぁ、身をもっていい経験になったでしょう」
コロニスはクイーンの傍に控えている側近に、マーズとヴィーナスを預けた。気絶している可愛い2人の目はまだ醒めていない。
「たぶん、扉を開けて遊んでいるときにアミュレットが飛んだのでしょう。あの子たち、それを探しに行って、ケルベロスと遭遇したみたいです」
ネプチューンはコロニスたちと話し合って、こういう結論に至ったとクイーンに伝えた。
「ヴィーナスね。まったく、あの子は…。最初に扉を開けた時にキツく叱っておけばよかったわ」
苦笑しながらも、ほっとした顔をしてクイーンは力を抜いてため息を漏らす。
「コロニス……。やはりマーズをもう少しあなたの傍にいさせるべきだったかしら?」
コロニスはひざまずいたままクイーンを見上げた。かつて側にいてずっとお守りしていたセレニティも、今はクイーンとなり、銀河を照らす銀水晶を受け継ぐものだ。
「あなたに託していることが、マーズにとって最適だと申したでしょう?」
「しかし、あの力は強すぎるわ。それがあの子自身を危険にさらしてしまうことを考えると、あなたが傍で見守ることが一番でしょう」
クイーンから不安な声色を聞くなんて、ネプチューンは初めてだ。コロニスは昔、クイーンがまだプリンセスだったころ、守護戦士として王国に仕えていた。だからだろうか、信頼のすべてをコロニスに授けているように見える。
「セレニティ、大丈夫よ。あの子も成人していく過程で、自らの力について自然と学ぶことになるわ」
「なら、あなたがここにいてもいいわ」
「……我儘はおやめください。アレスの血を引き継ぐものが月の王国に二人も存在しては、流石に他国の反発を招いてしまいます。あなたの身を守るべき立場の人間が、あなたを危険な目にあわせることになると、何度も申したはずですよ」

軍神・アレス

神々しく輝く火星の血を受け継いだものに授けられる、銀河最強の戦士の異名。
その血を分けあった2人の姉妹。
マーズという星が生まれおちた時、コロニスは命をかけて守らねばならないと強く思った。間違いなく、命を狙うものが現れるだろう。生まれたことを、せめてアレスの血を引くことを多くの人間に知られてはならない。せめて、彼女が本来の力を正しく使いこなせるようになるまでは。自らの命を守る術を持つまでは。
「コロニスはどうしてもマーズを守りたいのね」
「いいえ。愛するあなたを守るためよ、セレニティ」
クイーンは口を閉じた。コロニスが深く頭を下げるので、ウラヌスとネプチューンも同じようにした。
「わかったわ、コロニス。その代り、次にこのようなことがあれば、私はマーズに厳しい処分を下します。あなたも立場上の責任を取ってもらいます」
「えぇ。ぜひ厳しく指導してやってください。あなたをお守りするのがマーズと私の使命なのですから」
顔をあげてコロニスはクイーンに向かい微笑んで見せた。クイーンは小さくうなずくと、立ち上がって部屋を出て行った。瞳はコロニスを見つめないようにうつむいたままだった。



「帰りましょうか」
「マーズが目を覚ますのをお待ちにならないのですか?」
コロニスが時空の回廊へと向かうので、ウラヌスは声をかけた。
「必要ないでしょう」
「しかし、そう簡単には会えないのですよ?」
「ウラヌス、いらない親切よ」
声はいつものように穏やかだが、これ以上言うなと目が語っている。
空気が重たくなるのを嫌うように、コロニスは2人に微笑みを投げかけた。
「あの子のことを守ってあげられるのは、クイーンだけよ。私は、いえ、私たちにできることは、この平和を守るために戦うことだけ」
ヴィーナスがしでかしたことは簡単に許されることではないけれど、コロニスが誰を想って今の地位にあり続けるのか、なぜ、月の王国から身を引いたのかを知った部下たちは、今日の事件に少し感謝をした。
「僕たちは、呆れるくらいあなたにどこまでも付いていきますよ」
「ありがとう。立派な部下を持てて幸せね、私」
「私も、あなたの部下でいられて幸せです」
次に会うときもまた、何か事件があったときだろう。
常に死の隣で息をしている。
そこは月の王国から遠く離れた場所。
「じゃぁね、また」
ウラヌスとネプチューンは深く頭を下げて彼女を見送った。



「マーズ、遊ぼうよ」
「何が遊ぼうなのよ!あんたのせいで私がどれほどひどい目にあったと思っているの?!」
2人は当分の間、外出禁止を命じられた。元気一杯、遊びたい盛りの子供には、大変苦痛な罰だ。
「何よ、でもマーズのせいで私、火傷したんだから」
「ケルベロスをやっつけられなかったくせに」
「何よ?!マーズがアミュレットを落とさなければよかった話よ」
「そもそも、あの扉の向こうに誘ったのはヴィナでしょう!」
2人はどうやって自分たちが助かったのか、全く覚えていない。ただ、気がついたら寝かされていて、鬼のような顔のクイーンの度アップがあったのだ。
こってりと絞られてさんざん泣きながら謝った。
2人ともクイーンにお尻を叩かれた。時空の回廊付近は立ち入り禁止、ちょっとでも守護神が近づくと警報が鳴るようなシステムに変更された。
「でも、楽しかったんじゃないの?マーズ」
頭をポカスカとマーズに叩かれたヴィーナスは、めげずに意地悪くそういった。
「全然。だけど、なんだか誰かに会った気がするの」
「あ、私も!ネプたちの声がした」
「ネプたち以外にもいたと思うんだけど」
だけど、何も思い出さない。
ただ、自分が力を使うととんでもなく怖い目に合うということは学んだ。
もう2度とアミュレットを失くしてしまわぬように、マーズはチェーンを短くして、首から外せないようにした。
「ま、いいじゃない。ねぇ、遊ぼうよ」
「ヤ!」
彼女は全然懲りていなかった。







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Date:2014/04/20
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