【緋彩の瞳】 痛いほどに

緋彩の瞳

美奈子×レイ小説

痛いほどに

Do you love me?



ほんの少し首をかしげると、確かめるようについばんでくる唇

わずかに触れて、それからもう一度重ねる

手慣れた感じで抱き寄せられて
手慣れた感じで服を脱がされる

誰とキスをしたのだろう
誰を抱いたのだろう
誰を愛したのだろう

シャツを脱がされながら、冷静にその亜麻色の髪がシーツの波間を漂う様を見ている

「……美奈」
「ん?」
「…………こういうこと、他に誰としたの?」
「誰とって、レイちゃん以外にこんなことすると思う?」

“同じ女”だからではなく、女を相手にする愛を美奈は知っている

そういう愛し方

慣れたその指に、レイは何も言えずついていけない

「………嘘付き」
「嘘じゃないって。前世のマーズの身体を知り尽くしているからかも。どこをどう愛せばマーズは喜ぶか、何もかもを知っているからよ」


身体中に刻まれる愛は
欲しい愛なのだろうか
それは、美奈の愛なのだろうか
愛の女神をなぜ、前世のマーズが選んだかはわからない

だけど、レイが美奈を選んだ理由と
美奈がレイを選んだ理由に

時空を超えた、とてつもない溝があるのではないかと思うと


「美奈……痛い」


こんなの、愛じゃないと
愛の女神に叫びたくなる



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Date:2014/06/12
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