【緋彩の瞳】 Pure(R18) ②

緋彩の瞳

みちる×レイ小説

Pure(R18) ②

まずい。
美奈子は慌ててコンクリートの柱に隠れた。
追いかけて散々走って。けれど捕まえられなくて、猛ダッシュの末、結局マンションまで着いてきてしまったけれど。こんなことなら送ってもらわないほうがかえってよかった。一瞬ミラー越しにみちると目があって、手を振ろうと思ったけれど。
近付いた車の中が、何か、色っぽい雰囲気に見えて。車から少し離れて、とりあえず
二人が出てくるのを待とうと思った。
けれど、待てども待てども、出て気やしない。
それどころか。
車の中からみちるの悲鳴みたいなのまで聞こえてくるし。慌てて柱に隠れる。
とっさに隠れた柱は、ばっちり車の中が覗きこめる位置だった。
「れ、レイちゃん。…なんて大胆な」
そういえばこの前、みちるが可愛いとか何とか言っていたような。まさかこのことだったのだろうか。目を覆い隠すことなく、むしろもっと見えやすいようにと、目を細めた。


カーディガンとブラウスのボタンを全部外したレイは、肩から少しだけ服をずらした。
「寒い?」
「レイ、もうやめましょう。ね?あとでいくらでも付き合ってあげるから」
「質問の答えになってない」
はだけたブラウスから覗くブラジャーの紐をずらし、ホックの外れているブラジャーから真っ白な胸の膨らみが見えてくる。
「レイ、ね?お願い」
みちるの嘆願をあっさり無視して、真っ白で少し冷たい肌を撫でた。ストラップを器用にはずそうとする手を、みちるは慌てて押さえ込む。
「レイ、お願い」
「気持ちよくするわ」
「そうじゃなくって」
「大丈夫だから」
「レイ」
真剣な瞳で見つめてくるみちる。レイはストラップをはずすのをやめて強引に身体を足元へとずらすとブラジャーをずらしてみちるの左の頂を口に含んだ。
「あっ」
ちゅ。
一瞬怯み、捕まれた腕が開放される。その隙に左手で、右の乳房を柔らかくなぞった。頂を爪の先でいじり、それから強く揉む。
「ん・・レ、」
音を立てて埋めた顔をあげることなく、吸ってくる。
「レ、あぁ…んっダメよ・・」
ダメと言われて、今度は歯を立てた。びくっ!と過剰に反応するみちるの足元がぎゅっと閉じる。
「気持ちいいでしょ?」
「ちがっ」
懸命に首を振って、部屋に…と言ってもレイはにこっと微笑み、また乳房を愛撫する。左も右も、愛撫が降り注ぎ、冷たかった肌が次第に熱を持ち火照り始める。じんわりとかいた汗が肌に滲んだ。
「…、あぁ」
シートに頭を押し付けて、みちるは天を仰ぐように必死に快感から逃げようとした。
「っぇ?!」
薄っすら目を開け、視界に金髪がちょっとだけ入る。
みちるは体に注がれる快感に耐え、冷静に頭を働かせた。
美奈子だわ!
微かに見えた金髪。顔は見えなかったけれど、間違いない。
「レイ…美奈子がっ…あぁっ」
胸が熱くてそれだけで弾けてしまいそうになる。みちるはレイの髪を引っ張って、ちょっとでいいから顔を上げてと念を込めた。けれど、止まりそうにない。
「ストッキング、邪魔」
きつく閉じられた両足。レイは左手でまだ、みちるの胸に刺激を与えながら、スカートの中に右手を差し込んだ。
「やめなさい!美奈子がいるわ!」
“はっ”となり、慌てて両手でその腕を掴む。
「どこに?」
「いるわ、あそこに」
「見えない」
「あなたの背後だからよ」
「そんなこと言って、冗談が私に通じるとでも?」
「冗談じゃなくってっ!…」
必死にレイの手から逃れようとしても、シートがある限り後ろに逃げられない。
「はいはい、早く終わらせるから。脚開いて」
まるで相手にしてくれない。みちるは絶対にさせるものかと、脚に力を込めてピタッとくっ付けた。
「みちる、そんなことするとスカートを脱がせちゃうわよ?」
「レイ、もうやめましょう、ね?」
両腕ではだけた胸を隠し、みちるが懇願する。レイはみちるをぎゅっと抱きしめた。膝から降りて、サイドブレーキやらの空間に器用に腰を下ろす。
「みちる」
「…ね、レイ。お部屋に帰ってから」
ストップしてくれたことに気を緩ませたみちるに、レイは極上の笑みを浮かべ、脚の間に腕を入れた。
「だーめ」
「…っ!」
みちるに覆いかぶさり、1つのシートに器用に一緒に横たえる。密着した体を押し返すなんてもはや出来そうにない。中途半端に寝そべっているため、少し、いや確実に脚に力を込めるにも限界がある。
「みちる、力抜いて」
「…」
美奈子が見ている。絶対見ている。
「レイ…んっ」
車の外の心配をしていると、レイの手がみちるの足の付け根を撫でた。
「だーめ」
「…っ!」
みちるに覆いかぶさり、1つのシートに器用に一緒に横たえる。密着した体を押し返すなんてもはや出来そうにない。中途半端に寝そべっているため、少し、いや確実に脚に力を込めるにも限界がある。
「みちる、力抜いて」
「…」
美奈子が見ている。絶対見ている。
「レイ…んっ」
車の外の心配をしていると、レイの手がみちるの足の付け根を撫でた。
「ストッキング、破いちゃ怒る?」
「やめて」
ストッキングとショーツ越しに、レイの指の感触が伝わってくる。狭い車内でさほど広げられない足の間を巧みに刺激してくるレイの顔は凄く楽しそう。
「レイ…」
みちるは、なんだか泣きたくなってきた。


「…だめ、やっぱりこれ以上は」
まずい。美奈子は車の中がかなり本格的になってきたのではないかと思い、一度目線を外した。
「こ、ここは帰ろう。うん。やっぱこれ以上見てしまうのはよくない。よくないわ、美奈子」
もはや、何しにここへきたのか思い出せない。美奈子は見たい衝動を必死で押さえ、やはり親友の愛の表現を見るのは忍びなくなってきて、泣く泣く帰ることにした。



注がれていた視線を感じなくなった。みちるはまた、薄っすら目を開ける。金髪が見えない。
どうやら、いろんな意味で帰ってくれたのだろう。恥ずかしいようなほっとしたような。体の力が抜けたのは、たぶんそのせいかもしれない。
「みちる、腰浮かせて」
「…」
もう、何を言っても逃げられそうにない。嫌に決まっている。でも、体が熱を持っているのは確かで、体が期待しているのも確か。
「痛くしないから。ね?」
頬と頬がくっ付いて。レイはお願いって瞳がキラキラしている。なんだかんだ、自分はレイに弱いとつくづく感じる。みちるは小さく溜息を漏らし、少しだけ腰を浮かせた。スカートを捲られる。みちるは慌ててそれを下ろした。
「何?」
「丸見えよ!」
「誰もいないって」
「そういう問題じゃないわ」
「…わがままなんだから」
レイは仕方なく少しだけ体を起こして、みちるのストッキングを脱がせた。ショーツまで脱がされるのではと心配していたみちるだが、どうやらそれは免れたようだ。
「捕まって」
抱きしめられて、また深く口付けを受ける。みちるはゆっくりと舌を絡めた。やられてばかりの不可抗力だったけれど、体が欲しがっているのはきっと間違いない。著名人ばかりの住むマンション。この時間、普通のマンションなら帰宅してくる人などが多いけれど、今、マンションの持ち主のほとんどはここを本宅としていない人が多い。だから、駐車場はいつもガラガラ。
何を考えているのかしら、とみちるは思いながらレイの背中を抱いた。
「みちる」
呼ばれて、薄っすら目を開ける。
「ん?」
レイは鼻の頭をみちるの胸にこすりつけるように甘えてきた。仔猫みたいだわ、ってちょっと愛しくなる。そんな姿を見せられて、拒絶し続けるのもなんだか申し訳なくなってくる。みちるは脱力してしまった。
フレアの中に入れたレイの右手が、ショーツ越しに蜜を誘い始める。レイの背中を覆う黒髪を撫でながら、みちるはなるべく声を押し殺して耐えた。レイを抱いた胸がいつもに増して酸素を求める。
指がぬめる感触。みちるの胸に顔を押し付けながら、レイは綺麗なみちるの顔を見上げた。奥歯をぎゅっと噛んで快感に耐えようとしているみちるを見るのは嫌いじゃないけれど。気持ちいいって言ってくれたらいいのになんて思う。
「みちる」
指に熱を伝えてくる。好きの証、もっと欲しい。
「…んぅ」
声をかみ殺しているみちるの表情はずっと眉間にしわを寄せたまま。
「ここ、気持ちいいって。入れて大丈夫ね」
みちるがもっと眉間にしわを寄せる。レイはみちるの白い胸元に自分の身体を押し付け、ね?ともう一度尋ねた。
「聞かないで…」
ちょっとだけ涙の滲む瞳。レイは頷いて、ゆっくりとショーツの中に手を入れた。腕がかろうじて動かせるくらいにしか開いていないみちるの脚が、緊張してまた、閉じる。レイは何も言わずに、少しの抵抗を待った。たくさんのキスを頬と胸に注ぎ、大丈夫だからと耳元で囁く。
少し腕を動かせるくらい脚が開く。
ゆっくりと指を1本、蜜の溢れるその場所に入れた。
「痛い?」
完全にシートを倒しきっておらず、中途半端な姿勢のみちるに気を使って、表情を読み間違えないようにしないといけない。
「…大丈夫よ」
指を圧迫する壁が、いつもより狭い気がする。もう一本はきっと痛いだろうなと思って、やめておいた。
「みちるの中、気持ちいい」
「…バカ」
レイの背中を抱くみちるの腕が瞬間上がった緊張感を失い、そっと頭を撫でてくる。レイは微笑み、また、みちるの胸元に顔を埋めると、ゆっくりと指を動かし始めた。
「ぁ・・」
しんと静まった車内。みちるの蜜をかき乱す音が耳を刺激する。熱いそこを小刻みに刺激し、愛しく指を往復させる。単調な動きに、時々予期しない動きを伴う愛撫。みちるは背中をのけぞりそうになり、けれどそのたびに愛撫が一瞬だけなくなるから。じらされてじらされて、ますます体に熱が篭ってゆく。
「はぁ。…あ、あっ」
レイは指を曲げ上に向けて強く刺激した。みちるがきつく目を、閉じ首を振る。
「ここ?」
「あっ、…あ、ダメ」
また、脚がきゅっと締まる。けれどこれは快感の証。
「みちる、大好き」
片足を少しだけ強引にみちるの膝を割って差し入れると、隙間を作った。
擦る指の動きを速くさせる。
「あっ…あぁ、レイ…っ」
「気持ちいいでしょ?」
と愛液が音を立て、ショーツの中に入れた右手が濡れてゆく。
「い…」
みちるは首を振って、レイのシャツをぎゅっと掴んだ。
「気持ちよくなっていいのよ」
ドンドン指を動かすスピードをあげて、くるっと指を回転させた。
「あぁっ!」
ビクンと大きく跳ね上がった体。レイはきつくみちるを抱きしめて、痙攣する快感を指で感じ取る。次第にスピードを落とし、深い溜息が漏れるのを確認すると動きを止めた。
「…レィ」
力なく呼ぶ声にこたえ唇を舌先でなぞる。
「大好き」
「…レイのバカ」
涙が溜まった瞼に力を込めることが出来ない。みちるは少しずつ絶頂から降下してゆく体を抱きしめられながら、絶対に許さないんだからと、心の中で呟いた。


「ど、どうしよう」
家に帰ってから美奈子はしまった!と叫んだ。そうだ、お弁当箱。よく考えたらそれが目的だったのだ。
「…もう、終わってるかな」
かと言って、みちるやレイと顔を合わせるのは辛い。というか、変に気を使う。
「うーん」
仕方がない。明日の弁当は諦めよう。ま、その代わりおいしいものを見ることが出来たし。
美奈子は車の中の光景を思い出しながら、いけないいけないと首をブンブン振った。



「レイ、美奈子に見られていたのよ」
「はいはい」
「本当なんだから。どうするのよ、顔を合わせ辛いわ」
顔を真っ赤にしてエレベーターに乗り込んだみちるは、脚の周りの変な違和感がまだ取れていなくて、けろっとしているレイを呆れて見つめる。けれど全然懲りている様子がない。
「気持ちよかったんでしょ?」
「冗談じゃなくてよ、もぅ」
腕にまとわりつくレイを、けれど本気で怒る気になれない。
「好きなんだもの」
「まったく…」
その言葉に弱いことをわかっていて利用して。
レイに抱きしめられる居心地よさが好きだから、結局罪は同じだとみちるは自分に言い聞かせた。


車の中の美奈子のお弁当箱は、3日間放置されていた。

「美奈子、お弁当箱どこにやったの?」
「・・・・(会い辛い)」
母親に尋ねられるたび、いまだ決心のつかない美奈子であった。

みちるからお弁当箱を返してもらったとき、やたらと顔が赤かった。そして
「…誰にも言っちゃダメよ」
と微かに聞こえる声で言われて、見ていたことがばれていたんだと思うと、ただ、コクリと頷くしかなかった。

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Date:2014/06/14
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