【緋彩の瞳】 ある恋と愛の物語 24

緋彩の瞳

ポイ捨て小説

ある恋と愛の物語 24

「……美奈に……頼ま、れた?」
「何を言うの?あの子が私に気づかせてくれたのよ。本当は愛していたことを。あなたも、私を好きでいてくれていた。そのことはずっと前から気付いていたわ。でも、自分の気持ちが分からなくて。……あなたを失うかもしれないと思った時、やっと気がついたの。レイ、あなたのことを愛していると」


赤く視界を遮る雫が、次から次に溢れた。腕をあげる力も失くし拭うこともできずに、零れて瞼の脇から落ちて行く。
愛に満たされた感情じゃないと言うことを知りながらも、それでも、みちるさんがレイを助けてくれようとする気持ちは素直にうれしかった。

何もかもを知らされたみちるさんのことだから、きっと、未来の全てを背負う覚悟くらいはしてくれている。
あの馬鹿がどんな脅しを使ったのかくらい、簡単にわかる。


あの馬鹿


馬鹿美奈



真実の愛の証明は、みちるさんが仲間を想う気持ちだけで達成されるのだろうか
純潔の呪いという名前の呪いを解くことはできるのだろうか


だけど、そんなことを望んでいないレイの気持ちがある以上

きっと………


でも、美奈が託した最後の優しさを受けて砂になるのなら
みちるさんのせいではない


この身体が砂の城のように消えゆくのを
その清らかで優しい瞳で見送られるのなら


みちるさんの言葉が本当だったとしても

あぁ

レイは真実の愛を知ってしまったというのに

もっと早くに同じセリフを言われていたら、本気でみちるさんにのめり込んだ。レイの知る愛の全てを、それが勘違いであったとしても、かき集めて捧げたに違いない。
この柔らかなウィーヴと優しい笑みを、永遠に自分だけのものにしたいと、願ったに違いない。


「………私を……愛して…くれます、か?」

みちるさん、あなたが好きでした
恋というものを胸に秘め、淡く静かに想う日々を過ごしていました


みちるさん


「愛してる、レイ。あなたを死なせいない。私の存在意義はあなただけよ、レイ」


どこかで聞き覚えのある言葉。似たような言葉を誰かがレイに向かって言ったことがある。
その眩しい光を浴びて、レイは簡単に死んではいけないと思い知らされたはずだ。



眩しい光に
愛しい光に

強くて
まっすぐにいつもレイを見つめてくれる

その光を持つ瞳に


「だから、レイ。私を………私を……海王みちるを、……愛して」


光る雫

優しくて
強くて
眩しくて
いつでも傍にあって

まっすぐ光り輝く瞳

赤くかすむみちるさんの瞳が、愛しいと想うその瞳と重なった




「みちるさん、私を抱いてください」



I reach for your soul deep in immortal love
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Date:2014/11/17
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