【緋彩の瞳】 彼女を殺すのは私しかいない end (R18)

緋彩の瞳

美奈子×レイ小説

彼女を殺すのは私しかいない end (R18)



「私もメタリアも、結局は同じ立場なのね」
クイーンのシルクのドレスは、ヴィーナスの血で赤く染まっていた。
ヴィーナスが命を賭して守ったクイーンは、金の髪と血にまみれたマーズに微笑みを投げかける。
「私も……ずっと、終焉を望んでいたわ。神としてふさわしいこの星の終焉。巨大な悪を道連れに、私は自らの幕を引きましょう」

血ぬれた愛の半神が、星屑になって消えてゆく


「メタリアは確かに悪かもしれません。だから……あなたも罰を受ける立場なのです」
「えぇ。愛する者を守れないのなら、神とも聖者とも呼べないわ。私はメタリアとともに逝く。それが星を背負うものの使命」

「………私はもう、銀水晶を砕けない」

何もかもの力を全て出し尽くした。
ヴィーナスを切るためだけに、今までの時間があったというのなら、生まれ落ちた意味さえなかったのかもしれない。
「ヴィーナスを切る道を選んだのでしょう。あなたが切り落とした愛の女神は、何ものにも属さない、銀河の光であり“愛”そのもの。あなたは罪だけを背負い、私は娘の来世に銀水晶を託すわ。あなたに砕いて欲しかった。今度こそ、この銀水晶が過ちを犯すときは、あなたが砕くことを望むわ」
「……私はもう、ここで終わらせたいのに」
「終わらせられないわ。銀水晶が災いを呼び寄せる限り、あなたの使命は消えやしないのだから。愚かだと笑えばいい。それでも私は、娘の来世を信じているの。愛するものと結ばれる未来を信じて、この銀水晶を託すのよ」

また、繰り返されると言うの
生まれ変わったその時こそ
彼女を愛さないでいられるように……


ヴィナ

あなたを二度と愛さない

そうすれば次は守れる

「ヴィ……」
視界に広がる光の世界がマーズの身体を包みこみ、ため息より早く

命は終果てた




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Date:2013/11/27
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