【緋彩の瞳】 傷跡 ⑩

緋彩の瞳

ポイ捨て小説

傷跡 ⑩

「わからないのか?」
「うん。私たちの顔を見ても名前を聞いても、全然……なんか、ちょっと怖がってた」
「それは記憶喪失って言うやつ?」
美奈子は神社に仲間全員を呼び出した。レイちゃんの部屋に集めて、みちるさんたちにレイちゃんのさっきの様子を伝えた。
「……どう思う、亜美ちゃん?」
「一時的なものだとは思うのよ。部分的に覚えていないって言うことは事故に遭ったりしたらよくあるの。どうして事故に遭ったのかわからないとか、その直前に何をしていたのか思い出せないとか。そういうことはね。ただ、自分の名前もわからないし、関係者のことも全くわからないっていうのは、あまり聞かないわね。あの様子じゃ、どこの学校に通っているとか住んでいる場所とか、そういうこともわからなさそう」
亜美ちゃんの説明を聞きながら、みちるさんはうつむいて顔を両手で覆っている。
「……みちるさんの名前も、知らないって。全然ダメだった」
「美奈子の名前と顔がわからないのなら、私のことも覚えているわけないわね」
それをある程度想像していたのだろう。泣いている様子じゃない。
「でも、レイちゃんの人生で一番愛した人だしさ、思い出すって思ったのにな」
「………仕方ないわ。少しずつ、きっと思い出すわよ」
「うん。また明日、私は会いに行ってくる。みちるさん、一緒に行こう。明日になれば変わっているかもしれないし、顔を見たら、何か思い出すかもしれないし」
みちるさんの顔を見たら、きっとレイちゃんは愛した過去を取り戻してくれる。別れた現実も一緒に。でも、それは記憶になかったとしても変えられないことだ。レイちゃんが生きてきた過去の記憶を、取り戻してあげなければ。
みちるさんのためにも。
「レイ……忘れたいって思っていたなんていうことはあるのかしら?」
「おい、みちる。そんな風に考えるなよ。レイがみちるや美奈子たちを忘れたいなんて、過去を消したいなんて、願うわけないだろ?あいつは、あの火野レイは、そんなことを考える弱い奴じゃない」
みちるさんは何か言いたそうだったけれど、言葉を飲み込むように口を閉じた。
レイちゃんのことを誰よりも知っているのはみちるさんだ。だから、はるかさんに言われたくはなかったのかも知れない。そして、みちるさんでさえ、レイちゃんの何もかもを分かってはいなかった。
「……誰も、レイちゃんが何を願っているかなんて、そんなことは……わからないけどさ。信じていようよ。絶対に元に戻るって」
みちるさんの顔を見て、愛したすべてをきっと取り戻してくれる。
そう信じるしかない。




次の日、午後にレイに会いに行った。午前中におじいちゃんがレイの様子を見に行ったけれど、おじいちゃんのことはわからなかったようだった。神社に住んでいるということも、わからなかったと言う。
「レイ」
みちるはゆっくりと扉を開けて、美奈子と一緒にレイのベッドのそばに近づいた。
「………今度は誰ですか?」
「私のこと、わからない?」
「誰ですか?………すみません、連日知らない人が確認に来るのは、あと何回ありますか?」
意識を取り戻してから、レイの父親、おじいちゃん、美奈子たち4人、そしてみちる。みんなレイを心配しているのだけれど、レイは見知らぬ人がいきなりやってきて、それが苦しいのかも知れない。
「みちるさんだよ、レイちゃん。海王みちるっていうヴァイオリニスト。レイちゃんが大切に想っている人だよ」
「あなた、昨日も来た人」
流石に3日連続で顔を見せている美奈子は、昨日来たというレベルで覚えているみたいだ。
「うん。愛野美奈子」
「……名前を言われても、わかりません」
「レイちゃん、私はいいから。この人のことをよく見てよ。レイちゃん、忘れるはずないでしょ?」
美奈子はみちるの背中を押して、横たわっているレイに近づけさせる。痩せ細った元気のない顔。怪訝そうな瞳。


みちるの知っているレイではない。


「わかりません。ごめんなさい」
それはどこまでも他人行儀な声。
「………レイ。身体、痛む?何かして欲しいことはある?」
3か月会えないでいた。
久しぶりに会えたレイは、みちるが誰なのかわからない。
愛しあった過去も、名前も、すべて。
3か月、どれほどレイを想っていたかなんて、何もわからない。
「知らない人に何かして欲しいと言うことはないです。あなたは私の身内ですか?」
「身内以上だよ、レイちゃん。みちるさんは、レイちゃんのパパより、おじいちゃんより、世界で一番レイちゃんのことをよく知ってる人だよ」
余計なことを言わないで。みちるは美奈子に小さく首を振って見せた。
でも、どうしてそんな感情になるのだろう。思い出してほしいのに、思い出してほしくない別れも一緒によみがえることに、怯えている自分がいる。
「私の母親は?どこにいますか?3日間会いに来ていません」
可愛そうに。レイは母親がすでに他界していると言うことさえ、忘れてしまっている。
「お父様から、説明はなかったかしら?」
「聞きました。あの人は、母親はいないと。どういう意味の“いない”ですか?」
言ってしまってもいいのだろうか。みちるは美奈子と視線を合わせた。美奈子は首を振っている。
「………残念だけど、私たちはあなたのお母様とはお会いしたことはないわ。その……レイが5歳の時に、亡くなったの」
ある程度想像をしていたのかもしれない。レイは天井を見つめたまま、泣くこともせずに受け止めているようだ。抱きしめて、その頬に唇を寄せて、大丈夫って言ってあげられたら。
「あの父親は、あれは、本当に、私の父親ですか?」
「えぇ」
「………そうですか」
「今は、何もわからない状態で苦しいかもしれないけれど、いつかきっと、思い出せるわ。とにかく身体を治しましょう」
冷たい右の手に触れた。拒絶はされなかったけれど、握り返されることもない。
この手にまた、触れることができたのに。
ずっといつまでも傍にいて、触れて、愛していると言ったのに。
「みちるさん、私は帰る。傍についててあげてよ」
「えぇ」
美奈子はみちるの肩をポンと叩いて、部屋を出て行った。
「……何かして欲しいことはある?」
「ありません」
「あなたは私を知らなくてもいいわ。入院している間は、誰かに頼らなきゃいけないこともあるもの。お父様もおじいさまも男の人だし、女の私の方が都合いいこともあるわ。身内みたいなものだから、遠慮しないで」
それでも、レイはみちるを嫌がるように顔をそむけた。
「………私は、本当に火野レイですか?」
「えぇ」
「そういう名前なんですか?」
「えぇ、そうよ。火野レイ。カタカナでレイ」
「………自分の名前がわからないんです」
「そう。でも、みんな呼び慣れているから、慣れてもらえると嬉しいわ。それに、お父様とお母様がつけてくださった名前だから」
みちるが毎日名前を呼び続け、想い続け、愛し続けた名前。
今も、変わらずにレイを深く愛している。




海王みちると名乗る人は、その日から毎日面会受付時間から部屋に来て、傍にいた。朝食を食べるのを手伝い、身体を拭き、服を着替えさせ、洗濯物を持ち帰り、次の日には新しい服を持ってくる。身内というおじいちゃんと父親に女性ものの下着を洗わせるのは嫌でしょ?と、有無を言わせずのような雰囲気だったが、父親という人も、この、海王みちるという人も知らない人に変わりはなかったので、どっちでもよかった。
毎日、海王みちるさん以外に、顔を見せる人が入れ代わり立ち代わり入ってきては、“思い出した?”と聞いてくる。みちるさんは毎日会っていても、一度もその台詞を言わない。思い出していないことくらい、すぐにわかるからだろう。
毎日毎日、“レイちゃん”“レイ”と呼ばれるので、この身体が火野レイと言う名前だと言うことは、受け入れるしかない。
それは忘れてしまっているだけなのだ。だから、すでに世の中に出回っているその名前で生きるしか選択肢はない。
レイには、忘れてしまっていること、と、本当に知らないことの区別がつかない。見ず知らずの人が訪ねてきても、初対面なのか忘れているだけなのか、言われるがままなのだ。思い出してと言う人は、過去にレイに会ったことがある人なのだろう。赤いリボンの人は、写真を持ってきてくれたが、そこに映っているのが火野レイだと言われても、記憶にないものを見せられることは、吐き気さえ覚えた。
なぜ、思い出せないのだろう。
事実をたくさん見せつけられても、何もピンとくるものはない。
1週間が過ぎて、頭の包帯は取れた。頭の傷は抜糸された。記憶についてのいくつかの検査をされたけれど、直接の原因が特定されないでいる。
そもそも、どうして怪我をしたのかがわからない。バスに轢かれたと聞いたけれど、まったく身に覚えはない。住んでいる神社の近くと言われても、神社に住んでいるなんて、初めて知った。いや、初めて知ったのではない、それは忘れていることの中に入っている。

自分がわからなくなる。


自分が何者なのかわからない。
母親だと言う人の写真を、父親という人から見せてもらっても、何も思い出せなかった。知らない人。レイにはその写真の人は知らない人としか思えなくて、そう思ってしまう感情はひどくいけないことのような気持ちになった。

「レイ、やっと髪を洗っていい許可が下りたわ」
抜糸からさらに5日ほど過ぎた。歩くことがまだ、少し困難なレイはみちるさんに支えられて、部屋に付けられているお風呂ではなく、美容室みたいな椅子のある部屋に連れていかれた。
「傷の周りはあまり触れられないけれど、なるべく丁寧に洗うから」
「お願いします」
ずっと髪を洗いたかった。みちるさんは3回ほどシャンプーを繰り返して傷を気にしながら、丁寧に洗い、いい匂いのトリートメントをつけてくれて、ドライヤーで乾かしてくれた。幾分頭もすっきりして、何か冴えわたったりしないかとも思ったが、頭の外の気持ち悪さしか取れなかった。せっかくだからと、そのまま洗い立ての髪で庭に出てみた。外の空気を吸っても、知らない景色を観ても、何も変わりそうにない。
「あと、数日で退院できるみたいよ」
「そうですか」
「おじいさまが迎えに来られるわ。レイの暮らしていた部屋に帰りましょう」
「……どこに連れていかれても、たぶん、なにもわかりません」
みちるさんはレイの洗った髪を撫でて、指ですくっては梳いている。その指先が触れることにはもう慣れた。
「生活してみて、馴染めないなら、またその時に考えましょう」
「何を考えればいいですか?私は………私はどうやって生きればいいのか、まるで何もわからないんです。母親のことも、父親のことも、友達だって言ってくれる人のことも」
周りに言われる“火野レイ”という人物がどうやって生きてきたのか、何一つわからない。懐かしいと思う景色をこの目で見れば、息苦しさから解放されるのだろうか。
想い出して欲しいという期待に応えてあげられない気がしてならない。そして、肩を落として帰っていく彼女たちの眼差しがとても綺麗で、綺麗すぎて怖い。

いっそ、死んでいればよかったのに。

何もわからないのに、どうして思い出さないのと責められるくらいなら。火野レイという人間を知らないのに、その知らない人間を演じなければならないのなら、火野レイという人間が死んでしまって、火野レイを愛した人たちの心の中でだけ生きていた方が、きっと火野レイも幸せだっただろうに。
「……あなたの人生はまだまだ長いわ」
忘れてしまっているという意識のないことを、思い出せだなんて。
「……何も、分かっていないのに」
「そうね。苦しいわね」
髪を撫でるみちるさんの指先。
この人は他の人たちみたいに、積極的に写真を見せたり、思い出話を聞かせたりもしてこない。仲が良かったと周りの人が言っているにもかかわらず。
言ってこないのはどうしてだろう。レイのこの苦しみを分かってくれるのだろうか。それとも、思い出されると嫌なことでもあるのだろうか。
「………思い出せなかったら、私は一体どこの誰になってしまうのですか?火野レイと言う名前を変えることはできないのなら、火野レイとして生きていくしかないのですか?」
この人に何度聞いても、とても困った顔で見つめられるだけ。
「……どうしても思い出せないなら、その時に考えましょう。あなたにとって一番の方法を」

だからそれは、もう、この世界に存在したくないということなのに。
自分が何者なのかわからない。生きる価値などない。




「レイちゃんの部屋で、退院祝いの準備を進めている」
『え?……みんな来るの?』
「当たり前じゃない。やっと退院できるのよ?いつだって誰かのお祝いの時は、集まってパーティしてたでしょ」
『………ちょっと、レイにはプレッシャーじゃないかしら?』
「たとえ忘れていても、私たちが傍にいて、味方だって思ってもらいたいだけなんだよ。うさぎだってそう強く願ってる」
退院の日、おじいちゃんと一緒にみちるはレイを迎えに行った。怪我もずいぶんよくなったし、怪我をした足もまだ痛みはあるらしいが、リハビリを続けて、歩けるようにはなっている。骨折は日にち薬だ。記憶は少しずつ思い出すようになるだろうと、医者から毎日言われていたが、退院する日になっても、何一つよみがえるものはなかった。
レイはそのプレッシャーを背負っているのが目に見えるようになってきて、退院をしたいと言う様子があるわけではない。しかし、レイの世界は病院の個室の中だけではなく、もちろんみちるだけのものでもない。
一度神社に連れて帰り、もし、本人が神社での生活を嫌がるのならば、希望を聞こうとおじいちゃんと話は出来ている。
たとえここにいても、レイは基本的には自分の身の周りのことは自分でしなければならず、甘える母親も、縋る父親もいない。
ハイヤーの後部座席。窓の外をぼんやりと眺めている。運転手の人には、わざとレイのよく知っている場所を走って遠回りをしてもらっている。TA女学院、みちるとよく待ち合わせをしたクラウン、パティオ、レインツリー。それらが視界に入る場所を走っていても、レイは何も声を出さない。
遠回りをしているということも当然、わかってはいなかった。おじいちゃんは助手席で小さくため息を漏らしている。
「レイ、家に着いたわ」
「……本当に神社なんですね」
「えぇ。あなたはここに5歳の頃から住んでいたの」
「……10年以上」
身体を支えて立たせてやり、ゆっくりと玄関に入る。
「お帰り、レイちゃん」
「お帰り!」
「お帰りなさい」
「お帰り、レイちゃん!」
レイの愛していた、レイを愛していた仲間たちが、これ以上にない嬉しそうな笑顔で玄関まで走ってくる。
「………あの、ここは、私の、家……?」
満面の笑顔が並んで、レイはかなり驚いていた。当たり前だけど、想定になかったのだろう。
「そうだよ。レイちゃんの家。いつもみんなで、集まって遊んでいたレイちゃんの家」
「………集まってた…」
「うさぎ、待って。危ないわ。まだ、怪我は完全に治ったわけじゃないの」
レイの手を握りしめるうさぎは心から喜んでいる。みちるは呆然とした様子のレイが引っ張られる前に、その手を引き離した。
「取りあえず、靴を脱ぎましょう」
遅れて顔を見せてきたはるかに荷物を渡して、みちるはレイの靴を脱がせた。
「……期待してもらっているけれど……ここには、初めて来ました」
「えぇ、そうね」
「……10年暮らした場所でも、何も……わかりません」
「そう。いいのよ」
神輿担ぎでもしそうな勢いのうさぎたちを、先に部屋に追いやって、みちるはレイが壁を支えにして歩くその身体を気にしながら、レイの部屋まで誘導した。当然、沢山あるどの部屋なのか、まったくわかっていない。
「どうして、あの人たちがいるのですか?」
「あなたに会いたかったみたい。連絡をもらったときはもう、準備を終えていたみたいで…」
撤収させてしまった方がいいような気がする。それでも、心の底から嬉しそうなうさぎたちの悲しそうな顔を見たら、それはそれで、レイの心が傷つく気がしてならない。何もかもを忘れても、心根の優しさは変えようもないだろう。
「あの、その、勝手に、……その、私の家にっていうのは、普通のことなのですか?」
「………いつも通りと言われれば…いつも通りだけど。今のレイには、普通じゃないわね」
レイは飾りつけや、お帰りなさいという垂れ幕まで作られた自分の部屋を、来客者のようなこわばった顔で眺めている。
「レイちゃん、お帰り。どんな時も、ずっと私たちが傍にいるから。どんな時も、いつでも、味方だよ。安心していいから」
誕生日席に座らされたレイは、手作りの料理やケーキが並べられ、仲間たちに囲まれ、瞳は怯えていた。
「あの…………その…ありが、とう…ございます」
仲間でも味方でも、今のレイには、レイ以外の人間はすべて知らない人たちで、少なくとも事故以降に一方的に知り合いだと、押しかけて来た人間ばかりなのだ。
うさぎたちがどれほどレイを心から大切に想っていても、みちるがどれほどレイを愛していても、レイにはそう想われる謂れがわからない。
震えるまつ毛とうろたえる瞳は、沢山の綺麗な瞳に見つめられて、息をすることすら苦しそうに見える。
「みちる、レイは大丈夫なの?冷や汗をかいているわ」
「大丈夫には見えないわ」
せつなはみちるの肩に手を置いて、小さな声で確認を取ってきた。引き離してあげなければ。
「レイちゃん、本当に元気になってよかった。絶対、絶対思い出せるようになるよ!」
嬉しそうなうさぎが、涙交じりにレイの肩に触れる。どこまでも純粋で綺麗な瞳に見つめられ、その期待の波が部屋を包み込んでしまう。
「………努力、します」
「うん!何でも聞いて!」
「さて、腕によりをかけたんだ。たくさん食べて!」
「取りあえず、乾杯しよう!」
逃れられない眼差しにひるむレイの空気を蹴散らすように、まことが声を上げた。美奈子がいつものように乾杯の音頭を取るけれど、レイはグラスを手にしても、そのジュースに口をつけたりすることはしない。
「………あの、手を……洗ってきます」
「こっちよ」
耐えきれなくなったのだろう。心配で見つめていたみちるに、レイは助けを求めてきた。
差し伸べた手にしがみついて立ち上がったレイ。
「みんな、食べていていいわ」
待っていると言ううさぎを、美奈子がたしなめる。熱い料理が冷めちゃうからとまことが言う声を襖でふさぎ、右手を取って洗面所へ連れて行った。
「ごめんなさい。辛いわね」


抱きしめてあげたい。


でも、できない。


「…………1人に。少し、1人にしてもらえませんか………」
レイは別にみちるにだけ心を開いているわけでもない。自分だけは味方のつもりでいたかったけれど、そのエゴもまた、レイには押しつけがましいに違いはない。
ただ、入院中に毎日、勝手に世話をしていただけの存在なのだから。
「えぇ。あの部屋に戻りたくないのなら、それでいいわ。あちこち家中歩いて、落ち着きそうな場所で座っていて」
「………わかりました…」
頬にキスをすることも許されない。この手を取って、2人だけでどこか遠い街へ行くことも。
そっと扉を閉めて、なるべく音を立てずに廊下を数歩だけ歩いて、出てくることを待つことにした。




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Date:2015/02/14
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