【緋彩の瞳】 Again and Again ② (R18)

緋彩の瞳

みちる×レイ小説

Again and Again ② (R18)

ぼんやりとした瞳。

「レイ」
みちるの首筋に顔をうずめて、ため息を漏らす。仲間には絶対に見せない、甘えたいっていう時の仕草。
レイがみちるにすることは、セックス以外の行為は全部、甘えだと思うようにしている。
乳房を撫でたり、首筋を指先でくすぐったり、さっきのいきなりの行為も全部。
みちるの中に許しを求める行動で、それは甘えだって。
別にみちるは心理学者じゃないから、一つ一つを分析しようとは思っていない。
でも、人に甘えると言うことをしないで育ったレイの、唯一甘えられる相手として、レイはみちるを求めているって、感じることがある。
セックスにはそういう甘えは感じないから、そのあたり、使い分けているのかも知れないけれど。
目を閉じてみちるにもたれて、レイは気持ちよさそう。
「寝てしまわないでね」
「わかってる」
「抱いて欲しいの」
「わかった」
「それに、レイを抱きたい」
「うん」
「レイは抱いて欲しいって思ってくれてる?」
「………えぇ」
数秒の間は、少しの戸惑い。
レイはゆっくりと愛撫をして、丁寧に濡れさせて、それでも途中で嫌だと言うことがある。何度セックスをしても、抱かれる方に馴れてくれない。だから、抱いてって言ってくれない。
「私、上手じゃない?」
ちゃんとみちるなりに気を遣っている。痛がることなんてしない。無理な体勢だってさせない。もちろん、強引にだって。
「まさか。っていうか、みちるさんじゃないと、触れられたくないもの」
レイの身体に触れたのは、世界中でみちるだけしかいないって知ってる。
「……それもそうね。でも、もっとレイの感じるところを探したいわ」
「嬉しいって、いつも思ってる」
「そう?」
10分ほどお湯に浸かって、丁寧に髪を乾かして、キングサイズのベッドに腰を下ろした。
レイの手を取り、ガウンを脱がせて、唇を頬に押し当てる。レイは身体の上にまたがり、みちるのガウンの紐をほどいた。サイドライトに照らされている裸身は細くてしなやか。両手を伸ばして乳房をなぞる。レイは髪を一つに束ねながら、そのみちるの手の動きをじっと感じている。
「抱いて、レイ」
みちるがレイを求める気持ちは変わらない。
「ん……」
唇を重ねて、深く深く。レイのキスが好き。息を奪うように重ねて、吐息を吹きかけるように愛をそっとくれるから。
「あっ……ぁ」
乳房をなぞる唇が、的確にみちるの弱い部分を攻める。うなじも鎖骨もすべて。何をされても恋しくて愛しくて。
「ん……」
足の指先からなぞる舌先。焦らされるようにふくらはぎを甘噛みされて、シーツを手繰り寄せた。口づけを降らせて、太ももの内側に手が添えられる。それだけで、少し身体が跳ねてしまう。
欲しい。もう、濡れているから。
最初のキスだけで、もう、レイが欲しいって思っているから。
「あっ……ぁっ」
蕾にきつい刺激を受けて、背中がのけぞった。顔をうずめているレイの頭を撫でると、ちらりと視線が合う。
「……レイ」
舌で刺激を与えられながら、指がみちるの中に入ってきた。少し異物感があるのは、2本うずめているからだろう。
「あっ…ん……ん…や……あっやだ、待って……いっちゃうっ………!!」
緩慢な動きなんてしてくれなくて、いきなり追い詰められた。腰と足を身体で抑えられていたから、その快感から逃げるすべもなくて、すぐに果てた。
「ん…レイ……もっと、ゆっくり感じさせて欲しいのに」
「抜いてないわ」
まだ、果てたたばかりで身体が小さく小刻みに震えている。レイは顔をあげて、みちるの腕を取った。
「ん……」
「膝で立てる?」
レイは本当にいろんなことをする。一つも嫌だと思わない。みちるを抱きしめて、うずめた指をゆっくりと動かす。こうやって抱きしめられながらでもレイを感じていられるから、みちるもきつくレイの背中を抱きしめた。
「痛くない?」
「大丈夫……あっ……ん…気持ちいい」
背中をかき抱いて、爪を立てる。キスをせがんだ。触れた唇は熱い。舌を絡めて、押し寄せてくる波に意識が揺らいでくる。水音がよく聞こえるのに、その恥ずかしさよりもレイに抱かれていることがたまらなく心地いい。
「ん……あ…っ…ん」
しがみついて、レイの肩に額を押し当てる。
「イキそう……あっ……もっと、……深、く」
「ここでしょ?」
「あっ……あっ…いや……あっ、あっ…んっ!んっ!!!」
ビクンと大きく跳ねて、震える背中が快感で揺られる。離れたくないと、レイの背中にしがみついていた腕に無意識に力が入った。
「はぁ……ん……レイ…」
指はまだ、抜かれていない。抜いて欲しいなんて思っていない。もっともっと、レイはいつも愛をくれるから。
「もっと、深くしたい?」
「………して」
肩をそっと押されてベッドに再び沈んだ。足を広げて、レイがその間に入る。首に腕をからませて、レイの身体と密着させた。
「もっと?」
「……ん……」
片足を上げられて、奥深くに沈めた指先がさっきとは違う感覚を刺激する。溺れてしまう。
「レイ……レイ…もっと、レイが欲しい」
指の先が深い場所を刺激して、何度も悲鳴を上げた。何度も何度も背中が跳ねて、レイをそれでも求めた。身体中に降る愛がみちるを殺しても、それでもいいって思えるくらいレイに抱かれることが好き。
レイが愛しいから。
どうせなら、このまま死んでもいい。
「……大丈夫?」
「えぇ」
「まだする?」
「………殺したいなら、何度でも」
「やめとくわ」
繋がれていた、身体の一つになっていてほしかったその指が抜かれ、愛液がレイの手首を伝い肘まで濡らしているのが見えた。途中で意識が朦朧としていて、何度果てたのか、わからなくなった。ちらっと時計を見ると、ベッドに入ってから2時間経っている。
「ん……」
レイはみちるの足の中に顔をうずめて、濡れたものを拭おうとする。また、感じてしまう。
止めどなく溢れるから、みちるは髪を引っ張った。
「タオル持ってくる」
「レイ、待って。風邪引いちゃうわ」
裸身のままフラフラと出ていく。その背中に何か、赤い、血のようなものが見えた。思わずみちるは自分の足の間を確認した。傷つけられたりはしていなかったし、痛みもなかった。蒲団を捲ってみると、うっすらと何か、血のようなものがこすった後が点々としている。
「レイ?」
みちるの中に埋めていた手をペロペロとなめながら、レイがタオルを肩にかけて戻ってきた。
「ん」
「こっち来て」
ベッドに座らせて、冷えた身体を蒲団の中に入れると背中を向けさせる。sこには、くっきりとした爪痕と、指でつかんだ跡が残っていた。
「……爪…いやだ、私のなの?」
「……何?」
「レイ、痛くない?」
「何が?」
とぼけようとしている。レイはわかっているに違いない。
「これ」
傷跡に指を押し当てると、ビクっと震えた。
「痛かったのでしょう?」
「痛くないわよ」
逃げるように、背をベッドに押し付けるから。もしかしたら、過去に何度もレイを傷つけていたかも知れないって、今更ながら自分が嫌になった。何度しがみついたかなんて、数えられないくらいなのだから。
「汗、拭いたら?」
タオルを差し出されて、胸にじんわりかいた汗を拭いて、レイの汗も拭いた。
「………馬鹿」
「私に、もっとたくさん傷をつけてよ」
「…………何を言うの?」
「つけて欲しいって思うから、あの体位が好きなの。耳元でみちるさんの声を聞きながら、私のことを欲しいって思ってくれるのを感じるのが好きなの」
レイは、みちるのことを好きとか愛しているっていうことは言わないけれど、みちるの何かが好きだと言う表現をよく使う。

みちるのヴァイオリン
みちるのピアス
みちるの夢
みちるの指
みちるの声
みちるの手料理
みちるの匂い

「……でも、綺麗な肌を傷つけていたなんて。私、それは嫌だわ」
「気にしないで」
「するわよ」
「いいから、気にしないで」
レイは同じ言葉を2度言うことを嫌う。無駄な行為だと感じていている。特にレイ自身が意思を変えるつもりがないものほど。そういう頑固な性格なのだ。
念を押してきたから、みちるはその次の言葉を飲み込んだ。
「………わかったわ」
仕方がない。傷つけるつもりでしがみついたわけじゃないし、今まで無自覚だったのはみちるの落ち度。これからは、絶対にこんな風にしないように、しがみつく方法を考えなきゃ。
「抱いてもいい?」
「………でも、今日は、たぶん、……」
左右を往復させる瞳がわかりやすく狼狽えている。みちるは身体の上に乗って、指先で頬を撫でた。
「無理って思ったら、言って。止めるわ」
「………いいの?」
「もちろんよ。ゆっくりするから。ね?」
背中のことを言ったせいで、レイは抱かれたいと言う気持ちを失くしてしまったのかも知れない。本当に繊細というか神経質っていうか。
柔らかく乳房を愛撫し、舌を這わす。いつも腰が逃げようとするけれど、身体を押し当てたままにして、あまり動かせないようにしている。ゆっくり、ゆっくりと時間をかけて白い肌に舌を這わせる。レイの愛を全部飲み込むように、這うように。みちるの頭を両手で抱きながら、息をのむその音で、気持ちいいって感じてくれているかどうかはわかる。たっぷりと時間をかけて、じわりじわりと腰から足の間へとキスを降らせる。一つ一つ愛を刻むたびに、レイの身体が小さく震える。
「………やめて……」
蕾をそっと舌先で愛でようとしたら、髪を引っ張られた。




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Date:2015/03/06
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