【緋彩の瞳】 Again and Again ④ (R18)

緋彩の瞳

みちる×レイ小説

Again and Again ④ (R18)

「指、増やすわね」
繰り返される熱を帯びた吐息の隙間。みちるは小さく頷く頬を確認して、薬指を増やしてゆっくりと奥へと入れた。
「あっ……」
「痛い?」
「……ちょ、…動かすの、待って」
熱が冷めてしまわないように、何度も蕾を愛撫する。うずめた指がじんわりと受け入れられることを待つ間も、愛が乾いてしまわないように。

でも、ここで過去に何度も止めたことがある。

「……みちる、さん」
握られた指から緊張の糸がほぐれた。
「濡れているから、大丈夫。もう、痛くないでしょう?」
少し赤くなった頬。
「愛してるわ、レイ」
「………私もよ」
「本当?」
「……知ってるでしょ?」

まったく、レイは。
見つめ合って言ってほしい言葉でさえ、目隠ししないと言えないなんて。

ずるいわ。

「でも、たまには言ってほしいことだってあるんだもの」
指を中で少し曲げて、弱い部分をなぞる。
「ん…ぁっ…みちるさんが、好きよ」
「もっと言って」
いつもと同じことしかしないって言っておきながら、何度も聞きたくなるし、何度も言わせたくなってしまう。
レイがみちるを受け入れて、愛を感じてくれているのが、いつも以上にみちるの身体に沁みているせい。
「好き……ん、もっと…深くして」
いつもそんなこと、絶対に言わないのに。蕾を愛撫しながら、指先をもっともっと深く、レイの心の奥へと届くように、差し入れる。
「あっ…ん…っ、あっ、あっ……」
溢れだす愛の滴が手の甲を濡らし始める。指を躍らせると、腰がその快感から逃げようとした。
「あっ、いや……ん、や……あっ、…や……」
こんな風に分かりやすく反応なんて、ほとんどなかったのに。
小刻みに震える腰。伸ばして快感に耐えようとする両足。
「いやっ…っ………んっ…ぅ、…あぁっっ!」
何度も奥を求めると、背中が大きく跳ね上がった。

指を抜かずに、ゆっくりと汗ばむその身体の上に覆いかぶさる。
「目隠し、外してもいい?」
荒い呼吸を繰り返すだけの顎が小さく上下する。握っていた手をほどいて、そのベルトを外した。
みちるの大好きなレイの瞳。
見つめ合って、鼻先同士をくっつける。
「気持ちよかった?」
「………えぇ」
「私のことだけ、想ってくれた?」
「……いつも通りじゃ、なかった気がする」
乱した呼吸がまだ、元に戻らない。それを誤魔化すように、ふと視線を逸らされる。
「そう?でも、レイもこっちの方が安心できたのかも知れないわね。いつもみたいな抵抗がなかったわ」
「………変なの。目隠ししているのに」
じっと見つめ合う時間も大好きだし、レイの瞳にみちるが映し出されることがたまらなく好きだけど、でも、レイが感じてくれるのならば、それでいい。
「レイ、愛してるわ」
「知ってるって、何度も言ったわ」
「レイは?」
「………知ってるでしょ?」
もう、ずっと目隠しをしておこうかしら。
逸らされたままの視線。みちるは唇を重ねてゆっくりと指を抜いた。
「ん……」
「今度、私にもして」
「目隠し?」
「レイがどんなふうに感じたのか、興味あるわ」
「………今からでも、する?」
共にまだ、呼吸は乱れたまま。みちるは少し眉をひそめて、小さく首を振った。
「もう、このままレイの上で寝てしまいそうなのに」
散々レイに愛されたから、きっと目隠しをしても、じっくり味わうことなく、疲れ果てる方が先に来るに違いない。
「じゃぁ、また今度ね」
レイはみちるの背中を抱きしめて、本当に身体を預けさせてくれた。
「……愛してるわ」
「その言葉、好きなの?」
「レイに言うことが好きなの」
「誰にでも言われても困るわ」
「言わないわ」
レイにだけしか言わない。レイ以外、こんな風に裸体をさらけ出す相手なんていらない。
お互いの髪に指を絡めて、レイに縋るようにして目を閉じた。
本当にすぐに意識が朦朧としてくる。
「………私だけを愛して、みちるさん」
「えぇ」
「私だけしか、欲しがらないで」
「当然よ」
唇を重ね、頬を摺り寄せて眠りについた。レイに縋り付いてこのまま、死んでもいい。いつもそう思いながら眠りにつく。

この瞬間が幸せ。

こんなにも幸せだと言うことが、レイにちゃんと届いていますように、と。


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Date:2015/03/06
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