【緋彩の瞳】 朝焼けの中で (R15)

緋彩の瞳

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みちる×レイ小説

朝焼けの中で (R15)

そこにあるのは、優しい温もり。
愛情という名の証。
見えないものを結ぶ糸と糸。
複雑に絡み合うことは望んだりはしない。
単純に求め合う愛情。
形のないものほど美しいものはない。
朝焼けに映し出されるこの裸身は
彼女を美しくさせる。


「どうしたの?」
声をかけられて、みちるは振り返った。
「起こしちゃった?ゆっくり出たつもりだけれど」
ベランダの扉を覆うカーテンを開けて、眺める朝焼けの光を受けているみちるが、そのままどこか遠くへ行ってしまいそうな気がした。
「あなたが隣にいないから。ベッドが冷たかったわ。それで目が覚めた」
「そう」
リビングのフローリングは冷たくて、二人の足の裏をひんやりとさせている。
「戻りましょうよ」
レイは布団を胸の前でしっかり掴み、重たげなマントを引きずっている。みちるは意地悪く首をかしげてみせた。どうしようかしら?と。
「みちるさん、戻ってこないの?そんな格好じゃ寒いわよ」
「そうね」
眠たくけだるそうな裸身は、数時間前まで恋の微熱に襲われていた証が刻まれている。レイの熱はもう下がってしまったようだ。
「先、ベッドに行ってなさい。すぐに行くから」
「早くね」
彼女は重たいマントを引きずりながら、また寝室へと戻っていく。

溺れているとみちるは思う。
彼女を求めても追い詰めても、まだ物足りることはない。
満足することはない。
彼女とひとつになっても、欲しくなるこの欲は何だろう。
求めても、求められても、それでも満ち足りないこの情。
冷静に考えても、行き着く先は狂喜に満ちた快楽。


「レイ」
マントをかぶって再び身体を休めていたレイの髪を撫でる。彼女は目を開けて、その誘惑の眼差しを投げかけてきた。
「みちるさん、冷たくなっているわ」
彼女はみちるの頬に触れた。撫でるその仕草は、心に愛しさの雫を落とす。
「レイ」
彼女の名前を呼ぶたびに愛しさを込めていることに、気づいてくれているだろうか。
「…なぁに?」
あなたが頬に触れるたびに、あなたを欲しくなる。
「あなたが欲しいわ」
「寝かせてくれないの?」
少し迷惑そうなその表情。だけど抗うことはしないその身体。
「そうよ。寝かせたりしないわ。あなたの身体が私を求めているんだもの」
「眠たいのに…」
重たいまぶたを擦った両の手は、そのままみちるの背中に回された。

冷えた身体の奥底から、恋がじわりじわりと熱を生み出す。
「レイ」
唇へ伝わった熱を、彼女へ伝える。重なる唇は恋の微熱に侵されていた。
「ん・・ふぁ・・ん」
柔らかなウェーヴのかかったアクアマリンの髪を掻き揚げる、彼女の細長い指。
もっともっと求める心は、みちるの両手をレイの胸へと持ってゆく。
身体が求めている愛も。
心が求めている愛も。
ひとつになりたい欲求は、みちるの身体を熱くさせる。

愛撫に波打つ彼女の裸身は、この世界に存在するどんな表現でも満ち足りるものはない。
この美しさは、この手で生み出す。

「みち・・あっ・・もうっ」
溶け合う心が急激に冷えてしまわないように。また、二つに分かれてしまわないように。
もっと愛し合う。
永遠に求め合う。


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Date:2015/03/08
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