【緋彩の瞳】 チャレンジ140 まとめ⑪

緋彩の瞳

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チャレンジ140 まとめ⑪


「ふんふんふーん♪」
「ちょっと、美奈」
「ん?」
「何してんの?」
「これが美味しくなる仕上げの魔法」
「オムライスにケチャップで私の名前書かないでよ」
「美味しいんだよ?」
「やめて」
「美味しいのに、甘酸っぱくてさぁ」
オムライスにバカ美奈と書いて
塗りつぶしてみせた


「レイ」
「ん?何、みちる」
「美奈子がものすごく嫌らしい目であなたを見てるわよ」
ソフトクリームを奢ってあげると言われて、3人で食べていた。
「ちょ、みちるさん。何余計なことを」
「私の大事な親友の貞操を守ってるのよ」
「別にエロイ舌使いなんて思ってないもん」
「思ってたのね」


「レイちゃんチョコ頂戴!」
「はい」
「へへ~」
うさぎに差し出したチョコレート。口を開けてレイの指ごと入れてしまった。
「うさぎ、やめなさいって」
「こら!私の嫁の指を愛撫するんじゃない!」
「……美奈、やめて」
美奈子はビンタを食らい、それを見ていたうさぎはそっと指を放した。


「パジャマパーティ~!!!」
「いや、私はパジャマで騒ぐの嫌いだし、寝るなら普通に寝る」
「何でよ!パーティしようよ!」
「よそでやりなさいよ」
「や~だ~レイちゃんと女子トークしてパーティ!!」
「引っ付くな!」
じーっ
「私は寝るわよ」
「じゃ、一緒に寝よ?」
「…いいけど」


「おいで」
「……人のベッドで何してんの」
「やぁねぇ、これからするんじゃない。さぁ!」
ポンポンとレイちゃんのために開けたスペースを叩いて
満面の笑みをみせる
「普通に寝たいんだけど」
「わかった、普通のプレイにする」
「……」
「……うん、なんか、ごめん」
「………馬鹿美奈」


「珍しい。口紅してる」
「えぇ」
「どうして?」
「別に、何となく」
「ふーん」
「っ!………」
ニヤっとされて、あっと思ったときはもうキスをされていた
「口紅していたら、キスされないとか思った?」
されたくないのではなくて、場所とかを考えないのを防止したかっただけ


いきなり部屋に入ってきて疲れたって、断りもなくレイの布団に潜り込んできて
「美奈子」
返事はない
「……ちょっと?」
ため息を落として数秒
隣に寝転んでみる
暗闇の中で眠る横顔をじっと見てしまう
心臓が眠らせまいと脈を打つ
その意味を
まだ、わからないふりをしていたい


「……クイーン」
「いいわその瞳。ずっと欲しかった」
嘆く程孤独を美しく身にまとう神
「私を憎いと思うのですか?」
「いいえ」
無理やり唇を重ねてくる
直立不動のまま揺れる銀の髪に視線を逃がす
あなたが狂わせたのでしょう
この王国をこの世界を
押し流される孤独など
欲しくはない


「レイ?」
緊張した気配がないって思ったら、ソファに座って目を閉じてしまっている。
「お疲れかな?」
シャラシャラ鳴る黒髪をそっと梳いて頬を撫でても起きそうにない
「馬鹿だなオオカミの前で」
はるかは耳元で囁いた
「食っちゃうからな」
瞼が震えるのが見えたから
そっと下唇を舐めた


「キスして欲しいの」
呟いた亜美ちゃんが真っ直ぐ見つめてくる
「して、どうなるの?」
「何もないわ。その唇をただ重ねるだけでいいわ」
想いの欠片さえ持ちえないのに
どうして彼女はそれでいいと願うの
「それで嬉しいの?」
「えぇ」
「それはキスじゃないわ」
「知ってるわ」
胸が痛い


「まこちゃんの傘、可愛い」
「え?そうかな」
お嬢様はこれだから困るんだ。そんな柔らかで綺麗な笑みで見上げてくるから。
「あ、レイちゃん。髪濡れちゃうよ」
「でも、まこちゃんも濡れるわ」
「いいって。わ、ちょっとそんなにくっついちゃだめだよ」
「なぜ?」
「…ほら、美奈の足音が」

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Date:2015/05/24
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