【緋彩の瞳】 チャレンジ140 まとめ⑫

緋彩の瞳

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チャレンジ140 まとめ⑫

視界を奪われた
近づいてくるオーラが誰なのかを隠しきれていない
「レイ?」
視界を奪っているものはタオルかなにか
「んっ……」
両手首を掴まれる
荒っぽい唇の感触
珍しい誘い方
でも、レイらしい
愛欲を流し込んでくるその唇
声に出さない感情をすべて飲み干したいと希うの
…アイシテ



互いの吐息の音で感じ
レイの冷たい手がみちるの乳房を這うのを感じ
緊張でこわばっている背中をなぞり
舌を絡ませて吸い上げる
「……ん」
素肌をなぞる指先に込められる力
もっと触れて
もっと愛して
そう願いながら舌を吸い
何度も角度を変えて唇を重ねる
レイの愛のすべてが欲しいから


「なぁに、甘えちゃって」
膝の上に乗ってきたレイが、小さく微笑んで頬にキスをくれた
鼻先に
そして唇に
「みちるさん」
両手を握りしめてくる
指と指を絡ませて
啄むようにキスをくれる
そっと瞳を閉じて受け止めた
深くならないように
そんなキスを楽しむように
あぁ、たわいもない幸せ


嫌になるくらい心臓の音が聞こえている
「キスしていい?」
「し、して」
みちるさんは指先でレイの唇をなぞり、確かめるように触れるだけのキスをしてくれる
少し屈んでいるみちるさんに気を使ってレイが少し顎を上げて
「「…っ?!」」
思わぬ動きをしたせいで口づけが深くなり
腰が砕けた


「……レイ」
「ん?」
「くすぐったいわ」
「だってくすぐってるんだもの」
もうずっと、レイは舌の先でみちるの乳房をなぞっている
愛撫ではなくその舌の動き、時々視線が合うと意地悪に笑う
「ご執心ね」
「焦らされて困っている顔、見たいのよ」
「……意地悪」
……もっと身体をなぞって


「雨?」
久しぶりにレイの部屋でのんびり過ごしていると、外の木々に雨があたる音が耳に届いてきた。
「明日の朝には止むみたい」
「そう。強くなるのなら早めに帰らないと」
「帰るの?」
少し唇を尖らせて見せるレイ
「泊まって欲しい?」
「……夜の雨は苦手なの」
袖を掴む仕草が愛しくて


「マーズ、このままちょっと歩かない?」
戦いの終わった朝
青い世界が空一面に広がった
「いいけど、どうして?」
「この戦闘服が、綺麗な空を見たいって言ってる」
「何それ、まぁいいけど」
当たり前のように繋がれた手
何となく懐かしいと思えてくる
「今日もいい空の色ね」
「……えぇ」


唇を甘く噛んだ
くぐもった声は小さな抗議
でも、本気で嫌がるような仕草ではない
彼女はヴィーナスの唇から逃れることなんてない
たとえその柔らかな唇を噛みちぎっても
痛いなんて声を上げたりしないだろう
「……んっ」
歯と唇でその下唇を甘く噛み
彼女の愛が流れ込まないように、ただ…


「マーズ」
「なぁにセレニティ」
「チューしよ」
どこで覚えてきたのかしら。マーズは膝をついてそのお団子の頭を撫でた
「じゃぁセレニティが私にして?」
「うん、ちゅ~!」
ほっぺにキスをされるって思ったのに
小さな唇がマーズの唇に重なって、舌を入れてくるから
教えた犯人がわかった


デモテープを何度もリピートさせながら、ずっとヘッドフォンを付けて体を揺らしている
「美奈子」
呼んでも聞こえていない。わかってる。呼んだのはこれで5回目。
「……何で勝手に1人の世界に行くのよ」
レイが隣にいるって言うのに
腹が立つから、キスしてみた
驚いた顔を見て、気分が晴れた


「レイちゃん、大丈夫?」
「平気だから、帰って」
「でもさ」
熱いおでこに冷たいタオルを乗せた。苦しそうな呼吸を繰り返すからいたたまれない。
「そうだ、冷たいもの飲む?」
「自分でするから」
「口移しで飲ませてあげるから」
「お願い帰って」
「嫌?」
「……普通にキスでいいから」

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Date:2015/05/24
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