【緋彩の瞳】 contrast END

緋彩の瞳

スポンサー広告

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

*    *    *

Information

絵里×海未小説[ラブライブ!]

contrast END

「あ、海未~~」
屋上へと向かう階段を上がっていると、背後からえりちの声がした。横顔も綺麗な大和撫子ちゃんは、ビクっと反応する。まつ毛が小さく震えて、愛らしくて可愛い。
残念なことに、えりちはこうやって、不意に名前を呼ばれた時に、海未ちゃんがこんな風に反応をする様子は見ることができないのだ。

これは特権だけど、えりちに言えば拗ねてしまうから秘密。


「絵里」
勢いよく階段をダッシュするえりちの笑み。尻尾がブンブン揺れているんじゃないかって思う。
「どうしたのよ、それ」
「洗い物です。今から干します」
「そうなの?手伝いましょうか?」
イチャイチャしたいです、というアピールなんだろうけれど、海未ちゃんはそういう遠まわしな表現を分かってあげられない子で。
「いえ、すぐに終わります。干すだけですし、練習も始まるので、絵里は先に着替えてきてください」
手伝わせると言うことに気を遣った答えは、えりちが欲しいものじゃないんだけど、イチイチ希が通訳してあげなくても、これはこれで見ていて面白い。
「……わかったわ。すぐ上がるから」
だらりとしょげた尻尾を指先でいじりながら、せっかくダッシュで上がった階段を下りて行く。その後ろ姿のしょげ具合に、海未ちゃんは首をかしげるんだから。

本当に、大好き同士って面白い。

「えりちは、1秒でも海未ちゃんの傍におりたいんちゃうかなぁ」
「な、何を言ってるんですか!」
洗濯紐を手すりに堅結びして、持ってきたハンガーに洗い立てのTシャツを掛けて行く。海未ちゃんは、相変わらず赤い顔をしながらも、ぷいっと横を向いて同じような作業をしていた。


水色
群青
水色
群青

なんだか、特定の色が続くなって
その手元を見ていた

水色と群青
水色と群青
群青と水色
群青と水色
水色に群青のワンポイント

2色を組み合わせることもできるって、満面の笑みで言っていたのはこれらしい。

「…………なぁ、次はみんなで青系なん?」
「え?」
「いや……なんや、そっちはうちが洗ったやつとずいぶんデザインが違うんやなって」
希は自分が干した18枚と明らかに違うデザインの青系シャツを指さした。風で靡くそのコントラストは、空と海のようで。

もう、イチイチ突っ込みたくないような、また、突っ込んだ時の表情を見てみたいような。


「あ、うぇ、いや、これは、その。ちょっと、染めた時の顔料が余ったので、試しにやってみただけなんですよ」
「えりち、海未ちゃん、えりち、海未ちゃん、えりち、海未ちゃん、えりちと海未ちゃん」
「ち、違います!そんな、私は絵里に似合うだろうとか、お揃いを着てみたいだとか、2人の色のシャツが欲しいとか思ったりしていません!」

空と海のコントラストに、真っ赤な太陽

「……そこまで聞いてへんけど、予想通りの反応ありがとうな」

真っ赤な太陽は眩しくて

可愛らしくて
面白くて

「海未、お待たせ!ダッシュで着替えたわよ」
ダンダンと階段を上がってくる音と、勢いよく開かれた扉。
息を切らして一直線に海未ちゃんめがけてやってくる。

こっちはこっちで
可愛らしい


「わ~、凄い、綺麗ね。青と水色って言うことは、私と海未の色じゃない?」
「海未ちゃんが、昨日一生懸命作ったんやって。えりちに着てほしいって」
「希!また勝手に話を作りましたね?!」
そう言われても、全部自分で声に出したことを、すっかりなかったことにしているだけなのに。
「本当?!ありがとう!………それにしては多いわね」
「なんや、えりちを想っていたら、たくさん作ってしもうたんやって。お揃いばっかりやねん。ペアルックってやつ?」
「希!」

真っ赤な海未ちゃんと
ちょっとピンク色に頬を染めるえりち

「ハ、ハラショー。なるほど、わかったわ。いつ着る?いつがいいかしら?まさか、他の子たちのものも作ったりしていないでしょうね?」

えりちもえりちで海未ちゃんを好きすぎて、暴走する癖がある。
海未ちゃんがこんな子だから、何を考えているかわからない、なんて愚痴をこぼしたりするけれど、希から言わせたら、どっちもどっち。

「……絵里、これはその、えっと……」
「私と海未が着るのよね?」
「うっ……いや、はい。その、そう、ですけれど、その、えっと」
両肩に手を置かれて、真正面から見つめられたら、海未ちゃんは簡単に落ちてしまった。
絶対的に自信があるときは、えりちなんて秒殺で負けるけれど、こういう時はえりちの方が強い。

「そのままキスせんとってな。うち、流石に見たくないからな」
見つめ合う大好き同士は、恋人同士ならば、ここでチュッとしてもいいようなシチュエーションだけど、そうはいかないのがえりちと海未ちゃんで。
「なななな、何を破廉恥なことを言ってるんですか!」
「そそ、そ、そ、そ、そうよ、希!キスしたいとか、思ってないわよ!!」
多少、えりちの方が意識しているみたいだけど
これでまた、ちょっとだけ海未ちゃんも意識をしてくれたりしたっかな。



なんて。



『2人とも、いつになったら恋人同士になるん?』


この、伝家の宝刀でもあるとっておきのセリフは、もうちょっと先
それでいてメンバー全員がいるときに、絶妙のタイミングで使わないと。

「ごめんごめん、そうやな。ほな、うちは手でも洗ってくるわ」

どうぞ、ごゆっくり。

満面の笑みで手を振る

真っ赤に染まった2人の頬は
水色と群青のコントラストに良く映えていた






ラブライブ版深夜の真剣ss書き60分一本勝負
お題は「井戸端会議」でした
絵里、希、海未

押してぽちり
関連記事

*    *    *

Information

Date:2015/07/13
Trackback:0
Comment:0

Comment

コメントの投稿








 ブログ管理者以外には秘密にする

Trackback

TrackbackUrl:http://fireredfantasia.blog.fc2.com/tb.php/598-3adec465
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。