【緋彩の瞳】 きらきら END

緋彩の瞳

その他×海未小説[ラブライブ!]

きらきら END

「アドヴァイスしたのは、私なのに」
「そ、それはそうですが!その、何かこう、恥ずかしいものがあります。心を覗き見されているようです」
「いや……そこまでじゃないと思いますけど」

メンドクサイ人なんだから

かといって、確かに真姫も作詞や作曲しているところを誰かに観察されたら、作業できないだろう。恥ずかしいという思いもわからなくはない。


「その、ダメです。とにかく、ダメなんです!」

園田先輩は、これから自分が作詞したものをステージで歌うということがわかっているのだろうか。まぁ、関係ないからいいけど。


「……じゃぁ、私はこれで失礼します」
「え?帰るのですか?」
「だって、邪魔みたいですし」
「ですが、図書室に用があったのでしょう?」

そうだった。
何をしに来たのか、思い出せない。

何か、図書室に行こうと思った理由があったはずなのに。


「いや、別に、本を返しに来ただけです」
「そうでしたか」



……
………


真姫は園田先輩の机をコの字に取り囲む辞書の中から、英語辞書を引っ張り出した。一番分厚いSの場所をパラパラとめくる。
「真姫?」
「始まりって、英語で言うとSTARTですね」
「それが?」
「別に。ただ、堅苦しい日本語を並べるのも、面白くないって、何となく見ていて思っただけですよ」



START



真姫はその単語を指さして見せた。日舞の名取で大和撫子の園田海未と言う人は、あのまま単語を並べ続けると、見事にお堅い言葉だけが並びそうだったから。
「じゃぁ、帰ります」
「え?あ、はい。気を付けて帰ってください。えっと、アドヴァイス、ありがとうございます」


「あの………もし、歌詞ができたら」


見せてと言いたいけれど、それは言えないだろう。
この人はあの高坂穂乃果さんっていう人と違って、真姫を部活に勧誘してこないし、入って欲しいという雰囲気も見えてこない。

いや、だから、真姫はそう言うのは興味がないわけで。


「恥ずかしいから、見せません」
「………何それ、意味わからないんですけど」

別に、お願いしてないし。
っていうか、だったら、アドヴァイスを求めなきゃいいのに。

それでも、相変わらず書きかけのラブレターを隠すようなその態度に、まぁ、いいかって思ってしまうから、園田先輩は不思議な人。

いや、別に気になったりしてないし。





アニメラブライブ! 1期2話より
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Date:2016/02/14
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