【緋彩の瞳】 Date

緋彩の瞳

みちる×レイ小説

Date

背中を追いかける。
あなたはいつも、私に興味なんて持たないで。
先に先に行ってしまう。
時々、そのままどこか遠いところへ行ってしまうのではないかなんて思ってみるけれど。

でも

本当、気がつかないくらいチラッと後ろを見て。
私がちゃんと後ろにいることを確認していることを知っているから。

私は黙ってあなたの背中を追いかけるの。

こんなの理想のデートじゃないけれど。
あなたは手を繋いで歩くのは恥ずかしがって、手を差し伸べようものならパチンって叩かれることくらいわかっているつもり。

だからいいの。
あなたと同じ空間にいられるのなら。
あなたの背中を追いかけるのも、嫌じゃないわ。





いつも、背中に視線を感じている。
後ろからちゃんとついてきていることがわかっているから。
わかっているから、わがままできる。

好き勝手に歩いていたいわけじゃないけれど。
でも、手を繋いであなたとゆっくり歩くなんて、する度胸はないの。
それがあなたの望みだっていうことはわかっているけれど。

そのかわり、ちゃんと気にしながら歩いているから。
ちゃんと、あなたが追いかけることが出来る速さで。
見失わない速さで歩いているから。
あなたが変なキャッチなんかに引っかからないように、ちゃんと背後に神経を集めているから。

そのことをあなたもわかっているみたいだから。
もう少し、あともう少しこの距離を楽しみたいの。

いつか、いつか手を繋いでデートできる勇気が持てるまで。

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Date:2014/02/11
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