【緋彩の瞳】 愛と呼ぶもの
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みちる×レイ小説

愛と呼ぶもの

世界が私のものになればいいのに。

そして、みちるさんだけがいる世界であればいいのに。


「レイ、どうしたの?何か、嫌なことでもあったの?」


そして、ただ、2人しかしない世界で、互いの心臓の音だけを頼りに生きるの。


「随分と我儘なことを言うのね?それはとても寂しいことだと思わない?」


思わない。


「あなたが愛する世界は、あなたを愛してくれる世界だわ」


この世界は、みちるさんを傷つける。
この世界は、みちるさんを悲しませる。
この世界は、嘆きの雨を降らせ、罪を呼びよせ、苦しみの叫び声をあげる。


「だから、守らなければいけないのよ」


だから、何もかもがもう、消えてなくなればいいのにと願うの。


「レイ。あなたはとても頑張っているわ。こんなに血だらけになって、それでも、戦うことを、この世界を諦められないのでしょう?」

消えてなくなればいいと、願っているわ。

「………そうね、えぇ。少し目を閉じて、ゆっくり息をして」


私が守ろうとしているものは、何だと思う?


「レイが守ろうとしているのは、この、優しい世界でしょう?」


みちるさんだけを守りたいと希っても。
それが叶わぬ世界なら、いっそ滅んでしまえばいいのに。


「だったら、私と死んでみる?」


そんなの嫌。
死んだら海に還るみちるさんと一緒には行けないわ。
だって、溺れてしまうもの。




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Date:2018/04/28
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